東京就職はやめとけ!と言われた田舎者が経験した上京の現実

東京暮らしに憧れる
東京で一人暮らしは大変?
東京の就職は怖い気がする

東京での就職は一度は憧れますよね。僕も九州の田舎出身なので気持ちはよくわかります。

地元の家族や友人からは、「東京で就職するなんてやめとけ」とよく言われていました。

ただ僕は東京への憧れを捨てきれず、20歳の時に上京しています。

フユスケ

若い時に上京

ハルシバ

勢いだったよ

記事でお伝えする結論としては、僕の実体験から東京で就職することをおすすめしていきます。

この写真は、当時上京してテンションが高かった時に撮影した東京の駅ですね。

東京写真著者撮影

一方で、憧れだけで生活できるほど、東京は甘くはありません。

この記事を書いている僕は、九州の大分県出身で上京して20年東京に住んでいます。

年齢は40代なので、ちょうど田舎と東京を20年ずつ経験したことになります。

プロフィール

東京は魅力的な場所が多く田舎から見れば別世界のように感じる気持ちもよくわかります。

僕も上京する時は「一旗あげる」気持ちで、上京したことを今でも覚えているくらいです。

事実東京で生活してきたことで、年収を700万円台まで上げられましたし家も買うことができました。

簡単なことではありませんが、僕が20年間東京で生活してきた目線から、東京での就職についてお話しします。

また、記事を書くにあたり「東京の就職」について、あらためて30時間以上の調査と執筆を行っています。

この記事を最後まで読むことで、東京での就職を無駄に怖がらなくてよくなります。

目次

東京で就職はやめとけと言われる理由

東京就職やめとけ

まずはじめに、東京ではなぜ「就職はやめとけ」と言われるかをお伝えします。

正直、正解があるものではありません。

ここでは、僕自身が九州の田舎から上京してから20年経ち、いろいろとわかったことをお伝えします。

やめとけと言われる理由

東京23区は住む場所が高い住宅事情
過酷な通勤電車!毎日3時間の地獄
ブラック企業は簡単に見分けられない

東京23区は住む場所が高い住宅事情

東京に上京するうえで1番気になるところは、住むところではないでしょうか。

僕もそうでしたが、田舎から東京に上京する前は、「東京」という1つの街のようなイメージを持っていました。

しかし、東京は正直広いです。

ひとくくりに東京といっても、23区以外の東京もあります。

また、東京で就職するといっても、住むところが東京とは限らないのです。

フユスケ

え、東京じゃないの?

ハルシバ

近県から通勤するんだよ

僕がこれまで東京で働いてきた会社でも、東京都内に住んでいる人は一部でした。

ナツル

近県で代表的なところは以下です

埼玉県
千葉県
神奈川県

近県からわざわざ通勤する人は、別に実家があるわけではありません。

家賃の問題で近県から通うしかないのです。

そのため東京で就職したとしても、多くの人が東京23区ではなく近県や23区外から通うことになります。

東京都の調べでは、近隣の「埼玉県」「千葉県」「神奈川県」からが約93%を占めていることがわかります。

近隣の県から約291万人もの人たちが、東京都内に移動するのです。

東京への人口流入
東京都|東京都の昼間人口

もちろん都内に住んでいる人もいますが、アクセスの良さもあり高い家賃を払えなければ住むことはできません。

実際23区はワンルームでも10万円を超える相場です。

フユスケ

家賃高すぎる

ハルシバ

給料足りないよね

正直一人暮らしで最初に住むことは、難しいエリアということが言えます。

LIFULL社の調べでは、最も高いエリアが千代田区の「約14万円」です。

東京の家賃
LIFULL HOME’S|東京23区の家賃相場情報

一方で最も低い葛飾区は「約7万円」となっています。

中心エリアから離れれば家賃を抑えることはできますが、電車の乗り継ぎなどを考えると近県からくるのとあまりかわりません。

国土交通省によれば、「健康で文化的な住生活」を送ることができる部屋の広さは25平米となっています。

25平米の広さは8畳くらいのワンルームです。

家賃相場である9万円を払える給料を単純計算すると、最低でも手取りで20万円以上は必要になります。

家賃を「手取り収入の3分の1」に当てはめた場合の手取り月収の目安もまとめました。東京23区内で25平米の物件に住む場合の手取り月収は単純計算で、20万6,640円~42万4,284円程度となりました。

LIFULL HOME’S|健康で文化的な生活を送るのに必要不可欠な広さ

まとめると、東京23区の家賃は平均で9万円以上します。

条件を下げればいくらでも見つかりますが、オートロックや2階以上などの希望は叶わなくなるでしょう。

東京で就職するとしても、はじめての東京暮らしは23区外や、近県で過ごす可能性が高いことを理解しておきましょう。

過酷な通勤電車!毎日3時間の地獄

東京で就職はやめておいたほうがいい、と言えるポイント2つ目です。

それは通勤電車です。

この記事も、毎日の通勤時間「3時間」の中で書いています。

東京で就職をして仕事をするようになれば、高い確率で電車通勤になります。

新卒や第二新卒くらいの年齢の場合、給料がまだ高くないので住む場所が限られるのです。

結果的に前述したような23区外や近県から、僕のように毎日2時間から3時間かけて通うことになるのです。

フユスケ

サラリーマン辛い

ハルシバ

本当に通勤電車だけは嫌だよ

「なんだ電車か」という声が聞こえてきそうですが、電車通勤のストレスは甘く見ないほうがいいです。

会社に着いた段階で「もう疲れてる」なんてことは日常茶飯事です。

AlbaLink社の調べでは、1時間以上の通勤にストレスを感じる人が80%を超えています。

通勤のストレス
AlbaLink|【通勤時間1時間以上はストレス?】

また、ザイマックス社の調べでは通勤時間が増えるほど、比例してストレスが高まることがわかります。

90分以上になれば最大の数値になっています。

90分は僕の現在の通勤時間ですね、正直仕事というより通勤電車で消耗している感覚があります。

通勤のストレス
ザイマックス丨通勤時間別にみる平均通勤ストレス

田舎だと電車通勤することは少ないので、あまりイメージが持てないと思います。

僕も九州で働いていた時は、自転車か徒歩で通勤することがほとんどでした。

実はこの通勤電車の時にかかるストレスですが、「戦争と同じレベル」という結果があります。

この調査では、臨戦態勢の戦闘機のパイロットや機動隊の隊員よりも、会社に通勤する人の方が強いストレスを感じるとの結果が出たという。

CNET|通勤ラッシュによるストレスは戦場以上

これは特に言い過ぎというわけではありません。通勤ラッシュの時に乗ればまさに戦争のような状態です。

満員電車は「押し寿司」のような状態で、下の図のような混雑度250%くらいの状況です。

満員電車
国土交通省丨三大都市圏の最混雑区間における平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移

通勤電車の怖さを言い出すとキリがないですが、最後に乗っている人のマナーがストレスを増やします。

ナツル

マナーが悪い人の例です

大声で叫んだり話す人
ぶつかっただけで喧嘩する人
お酒を飲んだり異臭がする人

加えて女性の場合は、痴漢などにも警戒する必要があります。

こういうマナーの悪い人はそれぞれが、10%くらいの確率で遭遇するので嫌でも目にすることになります。

ようは、通勤電車にはトラブルになりやすいタイプの人が、一定数存在するということです。

僕はこうした人と関わることが、ストレスになり過ぎて時間をずらして各駅停車で空いている電車を選ぶようにしています。

仮に融通の効かない職場の場合は、時間をずらすにも始発などで早い時間しか選べないので体力的に厳しい状況になるのです。

ブラック企業は簡単に見分けられない

ブラック企業の存在は、東京で就職するのはやめとけと言われる最大の要素かもしれません。

僕が東京に来てから就職した企業は、なんと「90%」ブラック企業でした。

現在務めている会社以外は、なにか問題がある会社だったのです。

上京した当時に、ブラック企業を見分けられたかというと難しかったように思います。

フユスケ

たくさんある

ハルシバ

正直見分けがつかないよ

僕の場合の話ですが、九州の田舎出身だった僕は専門学校卒業で、学歴もなく東京の土地勘もありませんでした。

そのため、会社を選ぶ選択肢としては、入社する難易度が比較的低い営業会社やコールセンターといった会社を選ぶことになりました。

田舎出身の僕がなぜ短期間で入社することができたかと言えば、大量採用していた会社だったからです。

大量採用をしていなければ、書類選考さえも通過しない状況だったと思います。

わかりやすくいうと、誰でも入れる「余っている会社」は大半がブラック企業の可能性があるということです。

一方で、大量採用している会社に入れたから、なんとか東京に居続けることができたのも事実です。

一概にブラック企業の存在が悪いというわけではありませんが、人から選ばれない会社の存在が上京する者にとっては突破口になりえます。

フユスケ

助かったんだね

ハルシバ

当時は貯金もなかったしね

土地勘も転職経験もない、上京したての人がブラック企業を見抜いて避けることは容易ではありません。

ただいくつかポイントはお伝えできますので、会社選びをする際の参考にしてください。

ナツル

ブラック企業の避けるべき特徴は以下です

高い待遇で採用をしようとしている
ファミリー感を全面に出している
口コミの退職エントリーが多い

高い待遇で採用をしようとしている

高い待遇で採用しようとするのは、高い待遇でないと採用できないからです。

とてもシンプルですが、採用する側の立場としてはそういうものです。相場より高い条件は注意する必要があります。

ファミリー感を全面に出している

また、「ファミリー感」というのは、仲が良い雰囲気やアットホームな印象を与えることです。

大家族主義などという言葉も使われますが、一般的な会社は使いません。

仲が良いことを売りにしている職場は「長時間労働」の温床になっていたりするので注意してください。

口コミの退職エントリーが多い

最後に口コミの退職エントリーについてですが、『転職会議』などの口コミサイトでの退職についての書き込みのことです。

『転職会議』で退職エントリーが多ければそれだけ退職した人がいることになりますし、書き込むほど不満があった可能性もあります。

選考する中では見えないことが多いですが、口コミを見ておくと人間関係のトラブルや、パワハラなどの実態がわかることもあるので確認することをおすすめします。

体験談|田舎から都会に就職する理由

東京就職やめとけ

ここまでは東京に就職するのはやめとけ、と言われる理由を考察してきました。

東京という都会ならではのストレスやリスクがあるのは事実です。また金銭的な面でも、キャリアの浅い20代のうちは厳しいものがあります。

ここからは僕が東京で生活する中で見てきた実態をお伝えします。

20年住んだからこそ見えるものもありますし、九州の田舎から出てきたから言えることもありますので参考にしてください。

体験談

東京が怖いのは事実!犯罪が日常に
東京で出産と育児を諦めた夫婦の現実
家計簿公開!東京での生活費の実態

東京が怖いのは事実!犯罪が日常に

東京が怖いというイメージに「犯罪」があると思います。

僕が東京で生活してきた中でも、間接的なものやグレーなものも含めると犯罪にあったことはあります。

警視庁の調べでは、東京の犯罪は1年で「約9万件」となります。

1日で200件以上は発生する計算で、時間あたり10件の犯罪が起きているのです。

東京の犯罪
警視庁|東京の犯罪
フユスケ

怖すぎる・・・

ハルシバ

数字で見るとね

警視庁のデータでは「窃盗」の犯罪が1番比率が多いですが、僕が見てきた経験からも違和感はありません。

会社での窃盗は何度も見てきました。

少し特殊な状況ですが、会社が倒産したあと職場から什器を窃盗する人がいたりしました。

個人情報の窃盗事件も見てきました。

それも倒産した会社の話ですが、個人情報を売ったということでニュースにもなりました。

また、飲食業界では金銭の窃盗が横行していたのを目の当たりにして驚いたのを覚えています。

会社とは違いますが、知人が会社の帰りに「バッグをひったくられた」という事件の被害にも遭っています。

こう書いていると、田舎とは比べ物にならないほど犯罪が身近なのだなと感じます。

フユスケ

田舎に帰りたい

ハルシバ

本当に気をつけてね

また警視庁のデータでも窃盗の次に多い、「詐欺」については僕も被害を受けています。

警視庁の調べでは、東京都が詐欺の被害件数も上位になっています。

東京の犯罪
警視庁|特殊詐欺対策ページ

僕の被害は数十万円程度ですが、それでも今考えると騙されたとしか言えず後悔が残ります。

さらに、マルチ商法で有名な会社のサプリも売り込まれたことがあります。

やりとりの中で有名なマルチ商法だとわかったので、僕は手口を一通り知りたいという好奇心から「申し込み」までしてすぐに解約しました。

こういった詐欺まがいの人たちは、「仲良くするふり」をして近寄ってくるので気をつけてください。

また知人は高級腕時計の特殊詐欺にひっかかり、おそらく数100万円の損害を被っていました。

腕時計の所有者からは「預けた時計が返却されない」といった相談が各地で相次いでいる。警察庁のまとめでは、東京、大阪、愛知、福岡など13都府県警が今月1日時点で44件の被害届を受理している。

読売新聞|高級腕時計シェア「トケマッチ」、キャンペーン後に70本を無断売却…詐欺容疑を視野に捜査

まとめると、人の多さは犯罪の多さにつながります。

特に情報弱者である田舎者の僕たちは騙されやすく、カモにしているグループもあるくらいです。

東京で生活するなら、誰も信じないくらいの気持ちが丁度いいと思います。

東京で出産と育児を諦めた夫婦の現実

個人的な話ですが、僕は結婚していますが子供はいません。

子供が「できない」のではなく、「つくらない」という選択をしています。

別に子供が嫌いというわけでもなく、できれば子供を育てるという経験はしたかったと思っています。

一方で、東京に上京した田舎者は、文字通り身寄りがありません。

遠く離れた九州の実家の支援は一切受けられないのです。

フユスケ

厳しそう

ハルシバ

現実は厳しいよ

BIGLOBEの調べでは、Z世代と言われる18歳から25歳の約半数が「子供は欲しくない」と答えています。

子供を欲しがらない背景には、金銭的な理由のほかに、「子供を育てる自信がない」ことや「日本に期待ができない」という意見があります。

子供をつくりたい割合
BIGLOBE|子育てに関するZ世代の意識調査

僕も20代から30代にかけては、東京での生活が苦しく子供をつくる余裕は全くありませんでした。

働いて家賃を払って生活するだけで精一杯です。

ちなみに僕の奥さんは、ブラック企業でメンタルにダメージを受け、あまり仕事ができません。

ブラック企業はこのように、長期的な影響を受ける可能性があるので十分注意してください。

そのため、僕たちは少ない収入で生活する必要があり、金銭的に厳しい状況は続いていました。

子供をつくろうという発想の前に、なんとか生活しようという状況でした。

僕たち夫婦のように意思を持って子供をつくらない夫婦で、収入が2人分ある場合は「DINKs(ディンクス)」といいます。

DINKS(=Double Income No Kids)は意識的に子どもを作らない共働きの夫婦のことを指しており、国内では360万世帯を超える。

東洋経済|30代夫婦が、あえて産まない決断をした理由

子供が欲しくても諦めるパターンもあれば、経済的などの事情からDINKsを選ぶ人もいます。

東京都の調べでは、東京の出生率は1.08と全国平均の1.30より出生率が低く、子供をつくらない世帯が多いことがわかります。

合計特殊出生率は都全体で前年より0.04ポイント低い1.08。全国(1.30)より0.22ポイント低く、5年連続で低下した。出生数は9万5404人で、前年より4257人減り、6年連続減少となった

東京新聞|東京都の出生率が5年連続低下

僕は年収で言うと上位と言われる「700万円」を得ていますが、それでも生活は厳しいです。

平均的な年収なら、もっと厳しい経済状況だと思います。

そのような東京生活で、子供をつくろうという発想にならないのは自然な流れだと感じます。

ナツル

子供をつくらない理由は以下です

親からの支援が受けられない
経済的に親ガチャのハズレになる
豊かな人生を歩ませる自信がない

東京のブラック企業のせいで、お互いメンタルがボロボロでした。

正直未来に期待できない状況で、生まれてくる子供に責任を持てないと今でも考えています。

「東京生まれは才能」という言葉がありますが、本当にそうだと思います。

東京に実家があれば、僕にもいろいろな選択肢があったと思います。

地方出身が東京で生活するには、子供という選択肢を捨てなければならなかったというのが僕の現実です。

僕がそうだったように、子供に苦しい人生を歩んでほしくないと強く思った結果「つくらない」という選択をしました。

地方から上京する場合は、こういったケースもあるので参考にしてもらえればと思います。

家計簿初公開!東京での生活費の実態

東京の就職についてのどんな記事を読んでも、家計簿を教えてくれるものはありませんでした。

ここでは僕の「家計簿」の内訳を公開します。

実際の生活費などの内訳を知っていただき、東京での生活の解像度を上げてください。

ちなみに家計簿は上京してからずっとつけているのですが、自分が何にお金を使ったかなど把握するために便利なのでつけることをおすすめします。

フユスケ

お金大事

ハルシバ

管理しないと出ていくよ

僕の家計簿を公開する前に、客観的な消費支出の情報についてお伝えします。

総務省統計局の調べでは、二人以上の世帯での全国の消費支出は「279868円」でした。

勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は、1世帯当たり  561,495 円
消費支出(二人以上の世帯)は、  1世帯当たり  279,868円

総務省統計局丨家計調査報告

また、東京都の家計簿調査では1世帯あたりの消費支出の年間平均は「357123円」となっています。

東京の消費支出を全国と比べると、128%となり全国平均より「約30%」近く支出が高いことがわかります。

またこれは二人以上の世帯の家計簿なので、一人暮らしの場合は半分とまではいかないですが60%から70%くらいには抑えられるはずです。

それでは、僕のある月の生活費を公開します。

食費:94,000円
娯楽:32,000円
買物:21,000円
光熱費:18,000円
交通費:35,000円
通信費:29,000円
住居費:100,000円
保険:4000円

著者の家計簿

本当に初公開なので若干恥ずかしいですが、これが僕の平均的な支出で、合計は約「33万円」くらいです。

正直もっと支出がかさむ時もあるので、このくらいの支出をキープすることを意識しています。

東京都の平均支出とかなり近い数字で、集計した僕も驚いているのが正直なところです。

フユスケ

東京はお金がかかるね

ハルシバ

なんでも高いからね

すべての内訳についての感想を書いていくと1万文字は書けてしまうので、割愛してポイントだけおつたえします。

この支出であれば、貯金は一定の額でできている計算です。

一方で生活については、それなりに切り詰めていると思っています。

交友関係を全て断った
飲み会や飲酒をしない
休日含めて外食はしない

僕は節約のために嗜好品のほとんどをやめました。

タバコはもともと吸っていませんが、お酒は好きだったので飲みに行くことが多かったです。

食事はほぼ自炊で地元の1番やすいスーパーで買物をします。それでも野菜は高いので支出がかさむのです。

また娯楽といってもマンガやゲームをお互いに月に少し買う程度です。

家は持ち家なのでローンを払うかたちで普通の賃貸よりは、支出を低めに設定できているのは助かっています。

また、飲みの誘いや遊びの誘いが多い交友関係は全て断ちましたので、友達と言える人はいません。

おそらくここから削れる支出は、完全に娯楽を断つか食費を削るかというところです。

フユスケ

生活は厳しい

ハルシバ

余裕があるわけではないよ

東京に20年も住んでいて上位15%と言われる年収700万円なのに、いまだに節約しないといけない物価はどうかしているとしか言えません。

実際、東京都の調べでは、都民の暮らしむきは「苦しくなった」が増えています。

おそらくなんらかの事情でもっときつい生活を送っている人がいるはずです。

暮らしむきの変化を尋ねたところ、「苦しくなった」49%(前年比8ポイント増)、「変わらない」45%(8ポイント減)となった。

Yahooニュース丨都民の半数、暮らしむき「苦しくなった」東京都の世論調査

ここまでをまとめると、東京での生活は1人でも2人でも厳しいことに変わりはないということです。

東京で楽に生活している人は大抵が実家が太かったり、東京が地元だったりするケースがほとんどでした。

僕たち地方出身者は、分担できる点では2人で生活するDINKsのような形態のほうが、生活がしやすいとも感じます。

東京で就職する場合は、地方よりも支出が高くなることを意識しておくことが重要です。

東京でわざわざ仕事をする圧倒的利点

東京就職やめとけ

ここまでは僕の東京で働いてきた体験談をお伝えしてきました。

なんとなくネガティブな内容が多かったですが、できるだけ現実をお伝えしたほうがいいと思ったのでそのまま書きました。

ここからは、なぜそんな苦しい思いをしてまで、東京に20年も住み続けているのかをお伝えします。

正直なところ地元の九州に戻って「望むような仕事」があるなら戻りますが、現実はそうではないので東京を永住する土地にしているのです。

東京の利点

キャリア形成をするなら東京が有利
趣味や推し活をするには最高の環境
事実!上京は人生を変える転機がある

キャリア形成をするなら東京が有利

キャリア形成という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

僕たちビジネスパーソンは、意識しているかどうかに関わらず自分の「キャリア」を日々築いています。

キャリア形成を簡単にいうと、「なりたい自分」になるための計画です。

キャリア形成とは、仕事を通じて経験やスキルなどを蓄積して自己実現を図っていくプロセスのことです。

東京しごと財団丨キャリア形成とは

なぜキャリア形成が重要かというと、将来なりたい自分が描けていない場合行き当たりばったりの人生になってしまうからです。

なりたい自分の軸がなければ、ジョブホッパーと呼ばれる職を転々とするようになる可能性があります。

キャリア形成が重視される背景には、大企業でもリストラが行われるように不安定になった雇用や社会情勢が影響しています。

大企業が安定しているわけではない
キャリアは自分で考える時代
AIの進化で変化する求められる能力

一方でキャリアは、偶然できあがるという「計画的偶発性理論」というものがあります。

フユスケ

むずかしい

ハルシバ

偶然をチャンスにする発想だよ

計画的偶発性
厚生労働省|計画的偶発性理論

「計画的偶発性理論」は、心理学者のジョン・D・クランボルツ教授により提唱されたキャリアについての理論です。

この理論によると、キャリアの「80%」は偶然で決まると言われています。

つまりほとんどの場合、偶然決まっているということです。

僕が人事をしたり営業を経験したことも、振り返ると偶然でした。

まったく計画したものではなかったので計画的偶発性理論には信ぴょう性があると感じています。

これは僕の自論ですが、「会社は入らないとわからない、仕事はやってみないとわからない」と考えています。

結局自分が何に向いているかは、やらないとわからないというのが人事を15年経験した僕の考えです。

これはキャリア形成にも影響してくるのですが、自分のなりたい姿に近づくにはいろいろな仕事に挑戦することが重要です。

田舎はその仕事の選択肢が少ないです。

特に成長産業といわれるITや情報通信関連は、東京に集中しています。

東京にある業種
中小企業庁│地方と大都市における業種構造の違いについて

企業数が圧倒的に多い東京は職種が豊富です。

『リクナビNEXT』で求人数を調べました

東京:47,335件
山口県:2,057件
福岡県:6,191件

土地の広さはそこまで変わらないものの、人口が多い東京はそれだけ需要が多く多様な仕事があります。

また、ITエンジニアなどは慢性的に売り手市場で、求職者のほうが強い立場です。

未経験から採用する会社も多いので、ITスキルを身につけて東京で生活することも可能です。

まとめると、自分のキャリアを考えた時に、「仕事が選べる」のが東京です。

自分に合う仕事を知らないまま、年齢を重ねることは選択肢を狭めるためあまりおすすめできません。

「仕事が選べる」という点だけで、十分東京を選ぶ理由になります。

趣味や推し活をするには最高の環境

「推し活」という言葉は聞いたことがあると思いますが、好きなアイドルやコンテンツに時間を使う活動の総称です。

僕は小さい頃からゲームが大好きで、それらに関連する仕事がしたいから上京したほどです。

ナツル

ちなみに好きなゲームは以下です

MOTHER2
タクティクスオウガ
メタルギアソリッド

地方にはゲームや漫画といったコンテンツ自体はあるものの、イベントや関連施設は皆無です。

ギリギリ福岡などの都市部に行って、やっと「アニメイト」がある程度です。

オタクとしては、そんな田舎の生活にストレスを感じるのです。

フユスケ

好きなものは好き

ハルシバ

ハマったら極めたいよね

楽天インサイトの調べでは、推し活では動画コンテンツ視聴の他にはライブ参加やSNS配信があります。

推し活の種類
楽天インサイト|推し活に関する調査

ライブやイベントが身近にある東京は、それだけでも幸福度が高くなるものです。

週末の予定として気軽にイベントに参加できることは、オタクな僕にとっては嬉しかったです

ゲームや漫画などサブカルチャーが充実している街も多く20代の頃は毎週末遊びに行っていました。

街全体がオタク文化の秋葉原
コアなファンが集まる中野
最先端を感じられる表参道

また、東京を拠点にすることで、他の都市に遠征もしやすくなるというメリットがあります。

羽田空港から新千歳空港は1時間半で、福岡までは約2時間です。

ちなみに僕の実家から、東京に行く場合は10時間以上かかります。

フユスケ

遠すぎる

ハルシバ

何もかも諦める距離だよ

LIFULL社の調べで、推し活がしやすい駅なども紹介されています。

池袋などへのアクセスは埼玉県の駅が近かったりしますので、自分の推しに合わせたエリアが選べるのが東京のいいところです、

推し活しやすい池袋駅周辺
LIFULL HOME’S|推し活しやすくて家賃が安い駅ランキング

東京には「聖地」と言われるエリアが複数存在します。

僕が上京した時はゲームやアニメの背景が、実際に存在することに感動したのを覚えています。

また、東京は最先端に触れることができるので、センスを磨くこともできるのです。

「おしゃれな街」であることも、僕が東京に住む理由の1つです。

ナツル

都内の最先端を感じられるスポットは以下です

東急プラザ原宿ハラカド
表参道ヒルズ
渋谷ストリーム

まとめると、東京はサブカルチャーや推しなどの好きなものがあれば、それだけで幸福度が上がるところです。

仕事は楽しくなくても休日の推し活があればやっていけるという人も多いのではないでしょうか。

事実!上京は人生を変える転機がある

東京は会社の数も多く、人口も多いです。

そういった人が多く行き来する場所では、自然と出会いも増えていきます。

実際、僕は出会いのおかげで経営学である「MBA」と国家資格の「キャリアコンサルタント」をとることができました。

東京はキャリア形成を意識している人が多く、刺激をもらうことができます。

いわゆる「尊敬できる人」と出会えれば目標にもなり、自分の人生が加速していきます。

ここでは、僕が東京で人と出会いMBAをとった時のお話をします。

MBAについて少し説明すると、会社経営全般の知識を大学院で学ぶ学位のことです。

一昔前はMBAブームもあり、ビジネスパーソンの中では認知度があります。

MBAとは、Master of Business Administrationの略です。日本では経営学修士と呼ばれ、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位であり、資格とは異なります

グロービス経営大学院|MBAとは

MBAを取得するのは国内でも300万円以上かかります。

また卒業までには、働きながら2000時間以上は勉強の時間を確保しなければなりません。

一般的には5年以内で卒業できるような内容です。

フユスケ

きつそう

ハルシバ

実際ハードルは高いよ

僕は20代から、専門学校卒業という学歴がコンプレックスでした。

本で勉強する習慣はついていたのですが、大学卒のビジネスパーソンと比較した時に能力の差を感じていたのです。

ある時、ブラック企業の役員が「MBAホルダー」であることを知りました。

そのブラック企業では、役員にMBAを取得させようと半強制的に入学させていたのです。

ナツル

当時の役員たちの学習は酷いものでした

学習時間は業務中
自分の課題を部下にやらせる
学費は会社持ち

1人は1年でMBAをリタイアするという状況だったのです。

僕はブラック企業の役員が根を上げる、「MBA」というものに興味を持ちはじめます。

「僕が自腹でMBAをとれば勝てるのではないか」

搾取し続けるブラック企業の役員は、僕にとっては「敵」でした。

いつか見返してやろうという反骨精神だけで仕事をしていたくらいです。

MBAはプライベートの全てを捧げるほどの覚悟を求められますが、僕は人生を変えようという想いが強く思い切って入学しました。

地獄のような2年間でしたが、まさに人生を変える出来事を経験しました。

大前研一という師匠との出会い
一流企業の経営者との出会い
中国やアメリカでの人との出会い

きっかけはブラック企業のろくでもない役員でしたが、反面教師との縁も出会いの1つと言えます。

正直、MBAはとって良かったと今でも感じます。

ハーバード・ビジネス・レビューの調べでも、MBA受講生の「97%」がMBA取得を薦めているほどです。

97%を超える受講生が、知人や後輩、子どもなど自身と近しい人に「MBA取得を薦めたい」と肯定的な回答を残している。

ハーバード・ビジネス・レビュー|国内MBA生の実態調査を公開、「キャリアは未定」でも「ビジョンは明確」

一方で、田舎にいたままでは絶対に、MBAをとるような行動には至らなかったはずです。

つまり僕の人生は東京で仕事をしていたからこそ、望む方に変えることができたと言えます。

東京が合わなくて後悔する人の特徴

東京就職やめとけ

ここまでは、東京で就職する理由をお伝えしてきました。

正直、東京を選ぶ理由は複数ありますし、お伝えしきれていないものもあります。

ただし、万人に東京をおすすめできるわけではありません。

ここからは、そういった東京をおすすめできない人の特徴についてお話ししていきます。

後悔する人の特徴

目的がなく憧れだけで上京を目指す
地元や家族が好きで離れるのが辛い
田舎の方が楽しめる趣味を持っている

目的がなく憧れだけで上京を目指す

目的なく上京することはおすすめできません。

この記事でもお伝えしたように、東京は支出が多く20代の時は苦労することが多いです。

東京で生活することはゲームで例えるなら、「ハードモード」のようなものです。

ハードモードはクリアすると報酬が多い一方で、簡単にはクリアすることはできません。

そんなハードモードの東京をなんの目的もなく上京すれば、即「都落ち」状態が待っています。

都会、特に東京を離れて、地方へ転勤・転居などをすること。

weblio|都落ち

僕の九州の知り合いは何人か上京していましたが、もうほぼ誰も残っていません。

フユスケ

そして皆いなくなった

ハルシバ

地元がいいんだろうね

クリエイト社の調べでは、入社から3年で地元に帰るUターン転職をしているのは4人に1人という結果が出ています。

約4人に1人が入社3年未満で地方に転職!6割以上が「早めにした方がいい」

クリエイト|Uターン・Iターンによる地方就職事情調査

3年以内に25%が地元に帰るという、かなり高い確率です。

厳しい環境である東京での仕事は、目標なしには継続できないということの証明だと思います。

また、マイナビ社の調べによると、地元に帰るUターン転職をする理由は地元の方が楽という回答が多いことがわかります。

自分に合った生活スタイルや趣味を活かした生活がしたいから
地元の方が生活環境が充実するから
地元の方が経済的に楽だから

Uターン転職
マイナビ|Uターン転職に関する実態調査

一方で東京で就職すれば、自己実現できる可能性があります。

キャリアを選べることもそうですが、さまざまな出会いがあるからです。

地元に戻った場合はそういった可能性を狭めることになるので、Uターン転職するにしてもよく考える必要があります。

フユスケ

よく考えよう

ハルシバ

僕は帰らず東京を選んだよ

僕が東京に居続けることができた理由は、田舎から上京した時から実現したいと思っていた「絵の仕事」がしたいという目標があったからです。

今ではいつか叶えばいいかな程度の目標になっていますが、実際この目標があったおかげで、厳しい東京生活を乗り越えられました。

絵の仕事という目標は少し形を変えて「何者かになる」という漠然としたものになっています。

しかし、そういったありたい姿を描き続けたおかげで何者かにはなりつつあります。

大学院卒のMBAホルダー
40代で転職8回経験
人事15年経験のプロ

東京で頑張っていると、結果は後からついてくるものだと実感しています。

勢いで上京した僕が言えることではありませんが、できれば上京してまで叶えたい目標は見つけておくことをおすすめします。

地元や家族が好きで離れるのが辛い

地元が好きなのに、無理して上京するのはあまりおすすめできません。

家族や地元の友達など、かけがえのない存在を失う可能性があるからです。

東京の近県であれば問題ないですが、僕のように九州など遠いエリアの場合は疎遠になります。

実際、僕は上京してから得たものもありますが失ったものも多くあると感じます。

ナツル

失ったものはこちらです

両親などとの時間
兄弟の絆
地元の親友だった人たち

1つずつお話しします。

両親などとの時間

僕は18歳で親元を離れて一人暮らしをしています。

その後20歳で地元九州を離れて上京しているので、かなり早い時期に地元を出ています。

正直に言うと、20代はずっと地元に帰りたいと思っていました。

しかし上京して、「まだ何も掴んでいない」ような感覚がそれを許さなかったのです。

母からくる、「いつでも帰ってきなさい」という優しいLINEに何回も心が揺れました。

ちなみに、僕の母はずっとパートで働いており、正月などを一緒に過ごした経験がありません。

そうした原体験から「東京で稼いでいつか楽をさせたい」という気持ちも、東京に残った理由だったことを記事を書きながら思い出しました。

フユスケ

ストイックだ

ハルシバ

頑張った時期だった

帰りたかった証拠に、年に2回は帰省していました。

帰省費用だけ合計すると、おそらく「200万円」以上はかかっていると思います。

九州の遠さと実際の支出が重くのしかかるので、「盆暮れ正月」しか帰ることはできません。

毎年帰るたびに年老いていく両親を見ると、切なさや寂しさがこみ上げてきます。

東京にいる今も両親のことを考えなかった日はありません。

また、僕は祖父などの最後には立ち会えていません。帰ることができなかったり、間に合わなかったりしたことが原因です。

今思うと、本当に大事なところに帰れなかったなと後悔もしています。

こういうことの積み重ねで兄弟の距離ができたのだと感じます。

まとめると、東京に住むということはある意味でこうした現実と向き合うことが必要です。

ましてや僕のように永住を決めた場合は覚悟がさらに求められます。

両親のそばにいたいと考えている人は上京する前によく考えることをおすすめします。

兄弟の絆

僕には地元九州に兄弟が2人います。

昔は仲が悪かったわけではありませんが、いつからか連絡が途絶えるようになりました。

きっかけは僕が家族の誕生日を忘れていたような、些細なことだったと思います。

フユスケ

ケンカしたの?

ハルシバ

何かがあったわけではないよ

それまでは情報交換や地元の話など、何も気にせず出来ていましたが今では数年連絡していません。

特に用事があるわけでもないのですが、やはり兄弟が疎遠になるのは寂しいものがあります。

僕が東京に永住して、地元に帰らないということがわかり、兄弟からの信頼を失ったのかもしれません。

上京すると僕のように実家の問題などの関係で、兄弟とも仲が悪くなったり疎遠になったりする可能性があります。

兄弟が好きだったりずっと仲良くしたいと思う場合は、安易に上京することは気をつけたほうがよいです。

地元の親友だった人たち

僕は地元の親友や友達の連絡先がわかりません。

結婚式や同窓会などは20代のころは多少ありましたが、それも今では全くありません。

20歳から上京した僕は、地元の九州で暮らす親友とのギャップを感じるようになりました。

地元の友達は、20歳前後ですでに結婚して子供がいたりしたのです。

もっと言うとすでに離婚を経験している人もいました。

フユスケ

すごく早い

ハルシバ

田舎は結婚するの早いよ

そういった生活環境の違いもあって、帰省しても時間が合わず話す機会が減っていきました。

20代の帰省は、友達のところに遊びに行くことが楽しみだったのですがそれもなくなったのです。

結果的に、現在は地元の親友含めた友達が何をしているかわかりませんし、連絡先も知りません。

まめに連絡していればよかったのかもしれませんが、正直東京のブラック企業生活はそれどころではありませんでした。

東京で生活すると地元のことを考える余裕がなくなるので、友達を大事にしたい場合はよく考える必要があります。

田舎の方が楽しめる趣味を持っている

この項目の最後は、田舎の趣味についてです。

僕の場合は「ゲーム」や「漫画」といったサブカルチャーの趣味に東京がマッチしていますが、人によって趣味はそれぞれです。

田舎の方が充実する趣味を持っている場合は、上京はおすすめできません。

ピークス社の調べでは、趣味を楽しむ人のなかで、趣味目的で将来移住を考えている人が「70%」もいることがわかっています。

移住を希望する理由は、「趣味を楽しむフィールドがある」ということが上位です。

移住希望
ピークス丨趣味人の移住に関するアンケート調査

アウトドアを中心に「自然」をコンテンツにできる趣味は、圧倒的に田舎で生活するほうが有利です。

ナツル

田舎の方が充実する趣味は以下です

クルマいじり
海釣りや川釣り
キャンプや登山

1つずつ説明します。

クルマいじり

自動車が好きな人は田舎のほうがいいかもしれません。

東京でクルマいじりを趣味にすることは、かなりハードルが高いのが実態です。

東京は駐車場代が高く、家計を圧迫するので手放す人が多くいます。

東京自動車部品商協同組合の調べでは、東京都の自動車販売台数自体が年々減少していることがわかります。

自動車販売推移
東京自動車部品商協同組合丨東京都の自動車販売
フユスケ

だんだん減ってる

ハルシバ

僕の周りでも手放した人は多いよ

実際に東京と全国の駐車場代の平均を比べると、2倍から3倍の違いがあり大きな支出になることがわかります。

全国平均:8,288円
東京の江東区:30,618円
東京の中野区:28,205円

carsLIFE丨月極駐車場の費用相場は?全国の相場と東京23区の相場を紹介

東京の駐車場代は、正直「田舎の家賃」に匹敵するほどの高さです。

僕の父はクルマいじりが大好きで、田舎の実家で何台も保有しておりカーライフを堪能しています。

自動車が好きで手放すことを考えられない人は、田舎でのライフプランを検討したほうがいいかもしれません。

海釣りや川釣り

釣りを趣味にする人も田舎で生活する方がメリットが大きいです。

僕の弟は「海釣り」をメインの趣味として長年楽しんでいます。

なんと船舶免許も持っており、自分のボートや船を借りて釣りに行っているほどです。

フユスケ

ワイルドだ

ハルシバ

僕にはない趣味だね

僕の弟のように田舎は広い敷地のおかげで、自動車を所持することができます。

また弟のようにボートなども保管できるため、近くの海や川に思いのままに移動することができます。

一方東京の場合は、前述の通り自動車の維持が難しく、ましてや自分のボートなどを管理することは現実的ではないのです。

また、東京の船代は一回「1万円」前後の支出で、決して安いものではありません。

金銭的に「船釣り」を諦めて、「岸釣り」を選ぶ人もいるので、釣りが好きな人にとっての東京生活は厳しいものになります。

キャンプや登山

東京で仕事をしている人の中にもキャンプを楽しむ人はいます。

ただ、東京の場合はこれまでお話ししてきたように、駐車場など自動車の維持費で大きな制約を受けます。

大きなキャンプ道具を運ぶために、自動車を保有できる家を持っている必要があるからです。

実際僕の周りでもキャンプや登山を趣味にしている人は、都内ではなく近県に家を持っています。

フユスケ

通勤が不便

ハルシバ

趣味のためには仕方ないよ

キャンプ道具自体は長持ちする物が多く、そこまで支出が続くわけではありません。

一方で移動手段である自動車の有無で、キャンプや登山の楽しみ方が変わります。

自動車を維持することが難しい東京は、キャンパーにとっては不便な場所と言えるのです。

もしキャンプや登山を楽しみたい場合は、上京するとしても住むエリアをじっくり検討することをおすすめします。

上京して就職するためにできること

東京就職やめとけ

ここまでは東京をおすすめしない人の特徴について、お話ししてきました。

東京が正解というわけではありません。

重要なのは、どう生きたいかというあなた自身のありたい姿が叶えられる場所を選ぶということです。

ここからは、上京をする場合において意識しておいたほうがいいことをお伝えします。

上京の準備

東京で働く目的を決め転職活動をする
住んで見つけた東京のおすすめエリア
上京後に生活ができる準備をしておく

東京で働く目的を決め転職活動をする

上京することに目的がなくても、なんとかなる場合もあります。

親からの支援が受けられるなら、アルバイトや低賃金でも生活するだけはできはずです。

ただこの記事でお伝えしてきたように、1人暮らしの場合で特に支援もない場合は東京の厳しい環境とストレスで挫折する可能性が高いです。

グローバル・リンク・マネジメント社の調べによると、状況の理由には以下のようなものがあります。

東京で働きたかったから
新しい生活をはじめたい
地元や親元を離れたかったから

地元を就職先に選ばない理由
グローバル・リンク・マネジメント|東京都の転入超過が8万人超、女性が男性を上回る

特に意見の多い、「東京で働きたかったから」は僕もそのうちの1人なので気持ちはわかります。

一方で、「働いてみたい」や「新しい生活」のように漠然と考えていた場合は現実に打ちのめされるかもしれません。

少し難しい言葉ですが、「自己マスタリー」を探求することをおすすめします。

自己マスタリーを簡単に言うと、「人生をかけてでもやり遂げたいこと」のために成長することです。

「自己マスタリー」は、自分が心から求めている結果を生み出すために、自身の能力と意識を絶えず伸ばし続けるディシプリン(学習領域)です。

Change Agent|自己マスタリー

自分にとって、「何が大切なのか」を知ることが上京するためには重要です。

大切なものを意識して東京でしか叶えられない目標があれば、ある程度苦しくても耐えることができます。

僕の場合は絵の仕事という夢や、地元では稼げないという現実が東京で働き続ける原動力になりました。

フユスケ

田舎は厳しい

ハルシバ

帰っても仕事ないからね

できるだけ上京する前に、転職活動をしておくことが望ましいです。

今ではリモートでの面接や、上京する人を採用する会社もあるので地方からでも東京の会社にアプローチすることは可能です。

おすすめというよりは、必須の手段としては『リクナビNEXT』などの求人媒体で求人をよく調べることです。

またダイレクトスカウトと言われる、会社が直接スカウトメールを送る『ビズリーチ』で東京の会社からスカウトを待つという方法もあります。

基本的には就職や転職活動においては、下調べがかなり重要です。

東京に行ってから考えるのでは、お金がいくらあっても足りません。

エンジャパン社の調べでは、転職にかかる期間は3ヶ月から6ヶ月ということがわかっています。

転職期間
エン・ジャパン│転職活動実態調査

それだけの期間を無職で、過ごすことは危険過ぎるのです。

また事前に下調べをしておくことで、自分の中で「あり・なし」判定ができていきます。

この「あり・なし」判定があれば、人材エージェントに相談する際にスムーズに求人紹介を受けられるのです。

僕は勢いで上京してから就職活動をするという無謀な行為をしてしまいました。

幸運にも2ヶ月程度で内定をもらえましたが、当時は居候させてくれた友人がいなければ今の東京生活は実現できていません。

可能な限り地元にいる間に、「自分が何をしたいか」をしっかり考えておきましょう。

住んで見つけた東京のおすすめエリア

僕は東京で何回も引っ越しをしています。

気分転換くらいの気持ちで、引っ越していたので東京の中の駅にはかなり詳しくなりました。

もちろん紹介する沿線エリア以外にも、東京は良いところはたくさんありますが、住みたいと感じる街も含めておすすめしていきます。

ナツル

おすすめの沿線は以下です

アクセスがいい田園都市線沿い
地元感がある西武新宿線沿い
とにかく便利な中央線沿い

1つずつ説明します。

アクセスがいい田園都市線沿い

僕が初めて東京で生活したのは、田園都市線沿いでした。

田園都市線は、渋谷駅を始発としており都心へのアクセスがいいのが特徴です。

グラフで言うと緑の線です。

田園都市線路線図
東急電鉄|田園都市線

僕は渋谷近くの「三軒茶屋」という駅に住んでいたので、渋谷まで10分くらいで行くことができました。

しかも「下北沢」という、若者が楽しめる街に歩いていけるのがすごく好きでした。

フユスケ

はやすぎる

ハルシバ

1番アクセスがよかったよ

三軒茶屋は都心に近く物件も高いと思いきや、実はアパートなどでよければ6万円台から探せます。

僕は6万5千円の家賃でボロいアパートに暮らしていたのですが、今はもう取り壊されていました。

調査したところ、風呂無しであれば2万円台の賃貸物件もあるようです。

地元感がある西武新宿線沿い

西武新宿線は新宿を始発とした沿線です。

路線図で言うと青色の線です。

西武新宿線路線図
西武鉄道|西武新宿線

ご覧の通り有名な駅はなく、東京都民からみてもどちらかというとマイナーな路線です。

ただ、マイナーな路線のおかげで家賃が抑えられる沿線でもあります。

僕は「鷺ノ宮」という駅に3年くらい住んでいましたが、生活がしやすかったのでおすすめです。

鷺ノ宮は中野区ですが、スーパーの「OK」があるので生活費が抑えられたのを覚えています。

当時はおにぎりが50円くらいで買えたりと、お金のない20代にはとてもありがたい存在でした。

また新宿にも直結しているので、都内への通勤も対応できるのがいいところです。

とにかく便利な中央線沿い

中央線は東京でもメジャーな路線です。

路線図は細かすぎて見えにくいですが、中央を横切っているオレンジの線です。

中央線路線図
JR|中央線

中央線はカバーしているエリアが広過ぎるので、僕がおすすめする駅に限定してお伝えします。

僕が住んでいたのは、住みたい街上位の「吉祥寺」の隣、「三鷹」という駅です。

三鷹は「ジブリの森美術館」がある、自然が身近に感じられる街です。

フユスケ

ジブリ!

ハルシバ

何回か遊びに行ったよ

家賃はそこまで安いわけではないですが、街自体が栄えているので生活する中で困ることはありませんでした。

また中央線で新宿まで、快速で「18分」というアクセスの良さがあります。

人気な駅ですが、駅から離れれば安い物件もあるので選択肢にしてもいいと思います。

上京後に生活ができる準備をしておく

上京はとてもハードルが高いので準備が必要です。

僕のように無計画に動いても、失敗して地元に戻る可能性があります。

前述したように、「上京する目的」は最低限の準備です。

ナツル

その他に準備すべきは以下です

転職・就職先を見つける
住む駅と家を見つける
半年は生活できる貯金をする

1つずつ説明します。

転職・就職先を見つける

働く先を見つけることはできるだけ、上京前に済ませておきたいところです。

上京後に転職活動をするということは、無職であることを意味します。

何ヶ月かかるかわからない転職活動を、本来なら上京後にするべきではないのです。

人事視点で考えても無計画に無職になり、上京した人を評価するかというと疑問が残ります。

逆に評価して採用する会社は、常に人手不足のブラック企業を引いてしまう可能性があるのです。

フユスケ

ブラック企業いやだ

ハルシバ

避けるべきだよ

リモートで面接やカジュアル面談を行い、選ぶ会社はできれば上京者を受け入れる制度があるところがいいと思います。

まずは高望みをし過ぎず、東京の一歩目としての足がかり程度に考えることをおすすめします。

住む駅と家を見つける

仕事が決まったら住むところを決めます。

そもそも仕事が決まっていない状態では、入居審査に通りにくいので順番としては仕事を決めてからになります。

前述したように、住みやすい街を調べておくことが重要です。

上京後に適当に決めてしまうと、引っ越しも難しいので2年以上は辛い思いをしてしまうからです。

選ぶ基準は都内へのアクセスの良さです。

極端に遠かったり、乗り継ぎの多い路線を選んでしまうと通勤だけで消耗します。

僕は一度引っ越しに失敗してしまい、片道2時間の通勤を経験しました。

仕事が決まって浮かれて適当に住む場所を決めると、僕のように後悔することになります。

できるだけ地元にいる間に目星をつけておきましょう。

半年は生活できる貯金をする

貯金がなければ一定の額が貯まるまで上京は延期しましょう。

上京後に何があるかわからないからです。

ミスマッチですぐに退職して、無職になる可能性もゼロではありません。

基本的に知らない土地で働くということは、そんなに簡単なことではないので入念な準備をしなければ人生が狂うきっかけになるだけです。

フユスケ

狂うのいやだ

ハルシバ

準備するべきだよ

まず最初にかかる費用として、敷金など含めた初期費用があるのです。

イエプラ社の調べでは概算で50万円程度となっています。

僕が上京した時に持っていた貯金は「40万円」なので正直ギリギリでしたし、兄弟に30万円ほどお金を借りて初期費用を払ったのを覚えています。

上京の初期費用
イエプラ丨上京に必要な費用はいくら?東京で一人暮らしする資金について徹底解説!

初期費用以外に準備するべきなのは、3ヶ月から6ヶ月は生活できるくらいの貯金です。

特に使う必要はないお金ですが、急に無職になってしまったりする可能性があるのでそういった時のための生活費になります。

家賃を含めた1ヶ月あたりの生活費をおおよそ20万円とすると、少なくとも60万円は手元に用意しておきたいところです。

初期費用と合わせると、約100万円以上あれば上京の準備ができていると言える状態になるのです。

フユスケ

100万円・・・

ハルシバ

一瞬で消えるよ

仮に100万円あったとしても、耐えられるのは3ヶ月から6ヶ月程度です。

そして転職活動にかかる期間は少なくとも3ヶ月から6ヶ月はかかります。

無職の状態で上京することがいかに危険か、おわかりいただけたのではないでしょうか。

東京で仕事が始まっても手取りは20万円前後の可能性がありますので、当面は自転車操業の状態で貯金はできないと思います。

そのような時に何か急に出費が必要になったり、トラブルに遭った時の保険として多少の蓄えはもっておくべきです。

誰にも頼れない状況の中で自分を守らなければならないのが東京での生活です。ぜひ、実家など生活が安定しているうちに貯金をしておきましょう。

東京就職やめとけのよくある質問

よくある質問
東京から地元に帰ってくる人が多いのですが、東京にはそんなに疲れるなにかがあるのでしょうか?

東京から地元に帰る人は一定数います。仕事量の多さや通勤電車のストレスなど、日常的にかかる負荷が積み重なり東京を離れるのです。また人間関係も希薄なため孤独感を感じやすく、友人の多い地元に帰る人が多いです。

高校を卒業して、貯金が少ないと田舎から上京するのは難しいのでしょうか?

記事でお伝えした通り、賃貸物件の初期費用とその後の生活費で少なくとも100万円前後はほしいところです。もっと少なくても上京自体は可能ですが、綱渡りの状態になるのでおすすめはできません。

実際に東京で生活するのは大変なのでしょうか?地方出身者の意見を聞きたいです。

僕は九州の大分県出身ですが、上京は本当に大変です。今回記事を書くうえであらためて調査しましたが、僕が上京できたのは、東京の友人宅に最初の1ヶ月間居候ができたからです。最初の足がかりをつくることが、上京するうえで1番大変なところだと感じます。

よく考えて!東京の就職は目的次第

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

フユスケ

嬉しいです!

ハルシバ

ありがとうございます!

上京をあらためて調査すると、金銭的な面など多くのハードルがあることがわかりました。

僕自身新卒で上京しましたが、インターンシップで貯めた40万円がなければ上京することはできなかったと思います。

何事にもお金は必要になりますが、記事でお伝えしたように一定の額を貯金できていれば上京の足がかりをつくることは可能です。

自分の目標となるものが東京にあるのであれば、コツコツと貯金していきぜひ自分の人生を切り拓いてください。

まとめます。

東京は仕事以外も過酷な環境が多い
行動次第で人生を変えられるのが東京
目標が東京にあるなら上京すべき

リスクが多い東京ですが、結局田舎にいても別のリスクがあります。

どう生きるかは自分次第ですが、選ぶ権利は僕たち側に常にあるのです。

僕は自分の強い思いに駆られ上京して20年、多くのものを失って多くのものを得てきました。

ただ、田舎にいたままでは、絶対にたどり着けないところには到達していることは事実です。

もし自分の今の人生を抜け出したいと考えたり、目標を叶えたいという思いがあるのであれば行動することをおすすめします。

この記事があなたの役に立っていれば嬉しいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ハルシバのアバター ハルシバ MBA/国家資格キャリアコンサルタント/人事

これまで8回の転職をした現役の人事です。就職氷河期世代であり、ほぼすべてが超ブラック企業という過酷な環境を乗り越えてきました。

ついでに倒産や起業も経験しています。このブログではブラック企業の経験やMBA、国家資格キャリアコンサルタントを学んで社会人としてのブランディングに成功した経験をお伝えしていきます。

https://twitter.com/ten_keshi

目次