HSPで仕事を続けるのは無理?
HSPで続けられる仕事を知りたい
どんな仕事も続かない気がする…
HSPで仕事が続かないと、この先が不安になってしまいますよね。
僕は「超」がつくほどのHSPなので仕事が続かなかったりする、生きづらい気持ちはよくわかります。
HSPに気づいたのは20代で仕事を初めてすぐの頃だったので、40代になる現在まで約20年間HSPと付き合ってきました。
20年以上サラリーマンをしていますが、正直オフィスで働く事自体、向いていないと毎日感じます。
- HSPは特性をいかして仕事をすることで適職と出会える可能性が高くなる
- HSPは大勢の人と関わったり無機質なものを相手にするのは得意ではない
- 共感力や創造性の高いHSPの強みを発揮できるクリエイターやカウンセラーがおすすめ
そんな僕は現在、人事という「事務職」で、仕事を続けています。
やはり事務か…
僕には合っていたんだよ
この記事の結論としてお伝えするのは、「事務職がいいよ」ということではありません。
事務職は給与が低いという、デメリットも伴うからです。
ではどういったことを記事でお伝えするかというと、HSPという気質の特性を知り「自分なりのキャリア」を築くことをまとめてお伝えします。
記事を書いている僕はHSPであり、転職を8回も経験したある意味でHSPの先輩です。
その先輩がどんな職業を経験して、どんな苦労をしてきたのかということを客観的にまとめることであなたがリスクを回避できるようにします。
また、僕自身HSPとしてなんとか仕事を続けていくために経営学の「MBA」を取得したり国家資格のキャリアコンサルタントを取る努力をした意味もお伝えします!
この記事はHSPについてあらためて30時間以上の時間をかけ、調査と執筆を行っております。
記事を最後まで読んでいただくことで、HSPが続けられる仕事を理解して選ぶことができるようになります!
ぜひ最後までお付き合いください!
ここで、企業の「人事」として、またキャリアコンサルタントとして、少しだけアドバイスさせてください。
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HSPでも続けられる仕事の選び方をベテラン人事が解説
ここではHSPでも続けられる仕事についてまとめてお伝えします。
僕は長年人事をしていますが、HSPの人に向いている仕事というのはあると思ってます。
僕自身もHSPで、人事という仕事を長く続けられるのは仕事として向いているからです。
続けられる仕事を一緒に考えていきましょう。
- HSPの強みを活かすことができる仕事
- 自分のペースで仕事ができる環境
- 大勢の人と関わらなくてもよい仕事
HSPの強みを活かすことができる仕事
まず前提として、HSPの強みともいえる特性を活かすことができる仕事を考えていきましょう。
- 相手の気持ちを察する能力が高い
- 共感力が高く気配りも得意
- 感受性や想像力がありクリエイティブ
HSPは人が苦手なわけではなく、大勢がいる場所などが苦手なだけです。
1対1など少人数で向き合える仕事であれば、強みを活かせるといえます。
キャリアコンサルタントやカウンセラーも選択肢になるはずです。
またクリエイティブな能力も高い傾向にあるので、黙々と創作するような仕事もおすすめ。
僕はイラストを描いたり、デザインをつくる仕事は本業ではないものの高い評価を受けています。
デザインやモノなど何かをつくる仕事は向いている可能性が高いです。
僕がHSPとしてこれまで感じてきたものとして、無機質なものと向き合うような仕事は楽しくありませんでした。
例えばサーバ管理や、システム関連の仕事など、一般的に情報システムと言われるような仕事はストレスが高かったです。
HSPとしての強みと自分の自覚している強みを発揮できるところで仕事をするのがおすすめです。
自分のペースで仕事ができる環境
HSPは共感力が高すぎるので、大勢の人がいるような場所では様々な影響を受けがちです。
例えば自分が怒られていなくても、周りで怒鳴っている人がいれば動悸がすることも。
そのため、HSPは自分のペースで仕事ができる環境を選ぶことが重要です。
- 休みやすい職場
- リモートワークが許される職場
メンタルの浮き沈みが多いHSPは調子を整えるために、適度に休める環境が向いています。
僕はブラック企業で働いていた時は、体調不良で休んだことがなくとても辛い思いをしていました。
本当は休みたかった
ですがホワイト企業で休みやすい環境になり、メンタル不調で休むことができるようになった途端うまくバランスをとれるようになりました。
HSPにとって大事なことは、「無理をしない」ということ。
可能な限り自分でコントロールしやすい職場環境をえらびましょう。
大勢の人と関わらなくてもよい仕事
HSPがストレスを感じやすい環境は大勢の人がいる場所です。
オフィスなどでも電話の音や、誰かの目線など普通は気にならないようなことも敏感に感じとって消耗するのがHSPです。
本来なら気配りできる特性的に、接客業などは向いているのですが人が多いとストレスになります。
余裕がなくなります
できるだけ、少人数で目の前のことに集中できるような仕事がHSPにとっては相性がよいです。
- コールセンター
- デザイナー
- Webライティング関連
コールセンターは常に区切られたブースで仕事をすることができます。
相手も1人なので比較的落ち着いて対応することができますし、HSPな僕でも5年くらいは続けられました。
またWebライティングは、インターネット上で文章を書く仕事でフリーランスにも人気の仕事です。
パソコンさえあればどこでも仕事ができるので、スキルを身につけさえすれば一生食べていける可能性が高い仕事です。
これからの時代は自分でも稼ぐ方法を身につけるべきです。なぜなら本業一筋で満足のいくような収入が得られるのは一部大手企業の従業員だけだからです。
僕は人事のプレイヤーとしては、ほぼ年収の上限である700万円に到達していますが、正直東京で生活するには厳しいものがあります。
そのため僕もサラリーマンだけに依存するのが怖いので、Webライティングのスキルを日々磨いて副業を実践しています。
まとめるとオフィスみたいな、大勢の人がいる環境はストレスを受けます。
クリエイティブなライティングなどの仕事であれば、1人でもできるのでHSPな人にとって向いているといえるのです。
このさきに漠然とした不安があるなら、45分も無料相談できるポジウィルキャリアがおすすめです。
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HSPが「仕事をしたくない」と感じてしまう根本的な原因
まずはじめに、HSPが仕事をしたくないと思ってしまう原因をまとめてお伝えします。
僕はHSPは才能だと思えるので、マイナス要素ではないと感じます。
ただし、HSPに合わない環境があることも事実です。
HSPに合わない環境を選んでいると無理をしてしまうので、知らないうちに消耗して仕事をしたくないと感じてしまうものです。
HSPの僕が仕事で感じるストレス
繊細さんと呼ばれるHSPの特徴
HSPに向いているキャリアづくり
HSPの僕が仕事で感じるストレス
僕はもともと「仕事はしたくない」と考えているタイプです。
なぜなら誰かと一緒に作業しなければならないし、考えていることを伝えなければならないからです。
そんなこと当たり前じゃないか、という声が聞こえてきますがHSPにとってそうした「普通のこと」がストレスになるのです。
敏感と言われるHSP気質ですが、本当に敏感過ぎて社会で生きることが正直つらいくらいです。
大変なんだね…
多分HSPの人にしかわからないよ
休日にカフェで作業をする時も、周りの話し声が大きければ集中できないのです。
そのためいつの間にかカフェで作業するのは早朝か夜間だけになり、日中は家にいることがほとんどです。
休日でさえHSPの気質でストレスを受けてしまうので、平日のストレスは尋常ではありません。
仕事で感じるストレスは以下です
通勤電車やオフィスが苦痛
起こってないことを考えて不安になる
つい良い人でいようとして疲れる
1つのずつ説明します
通勤電車やオフィスが苦痛
通勤電車が嫌いな人は多いと思いますが、HSPの僕はその何倍も通勤電車が嫌いです。
移動時間が無駄だと感じることもそうなのですが、いろんな人が密着するような満員電車はHSPにとっては地獄です。
騒音が常にする
目に入る情報が多い
パーソナルスペースがない
騒音や色々な人の挙動が気になってしまうことがつらいのですが、特にパーソナルスペースがないことが1番のストレスです。
「パーソナルスペース」とは、アメリカの文化人類学者『エドワード・T・ホール氏』が提唱した概念です。
他人に近づかれて不快感を感じる距離のことを指します。
HSPは、このパーソナルスペースが広いのです。
パーソナルスペースには4種類あります
密接距離(45cm以下)
個体距離(45~120cm)
社会距離(120~360cm)
公衆距離(360cm以上)
電車では「密接距離」になりますが、HSPの僕は「社会距離」以上ないと気になって仕方がありません。
通勤時間帯の電車は確実に密接距離なので、通勤するだけでかなりの疲労を感じてしまいます。
そのため、僕は通勤時間帯をずらして、誰も乗っていない各駅停車の電車で通勤するようにしました。
通勤の時間はかかるものの、パーソナルスペースがないストレスに比べれば問題ないのです。
通勤だけでも大変
また同様の理由で、オフィスも苦手です。
隣とパーソナルスペースがないのも気になりますが、僕は人がサボっていることもわかってしまいます。
少し極端かもしれませんが、マウスの音でさえ「どんなことをしているのか」を大まかに把握できてしまいます。
結果的にどうでもいいところでストレスを感じて消耗してしまうのです。
コロナ禍だった時期はリモート全盛期だったので、おそらくHSPの人たちは皆嬉しかったのではないかと思います。
起こってないことを考えて不安になる
仕事をしていると、起きてもいない問題を考えて不安になることがあります。
僕は人事で採用の仕事をしていたりするのですが、採用の仕事は不安要素が尽きません。
内定を辞退されたらどうしよう
応募が集まらなかったらどうしよう
面接で変なことを聞いてしまったかも
「相手」がいる仕事なので、自分が考えても仕方がないのですがどうしても気になり頭から離れなくなるのです。
人事制度をつくる仕事をしている時も、仕組みを間違えて作ったことがあり「問題になるかもしれない…」と1ヶ月以上悩んで不眠症になったこともあります。
「もしも」を考えることは、リスクを警戒するためには重要です。
しかし常に「もしも」を考え続けていると神経がすり減り、正常な状態でいられなくなるので注意が必要です。
僕は禅の「今、ここ」という考え方を知り、少しストレスが減りました。
予測不可能な未来ではなく、今に意識を向けることで不安が減っていくのです。
杞憂という言葉があるように、たいていのことは無用な心配だと気づきました。
心配事の「先取り」などせず、「いま」「ここ」だけに集中しましょう。ポイントは、減らす、手放す、忘れる──。
Forbes|心配事の9割は起こらない 「悩む」を減らす生き方のコツ
つい良い人でいようとして疲れる
HSPは他人を優先する傾向があります。他人の気持ちや考えが想像できるからです。
そのため、相手が望むことをしてあげようとしたり、合わせたりするのが習慣になっています。
僕の場合は、相手との会話でも次に何を言ってほしいか読み取れてしまうので、毎回言葉を選んでしまいます。
そのため会話は先読みの繰り返しになり疲労が溜まるだけです。
できるだけ相手の期待に応えようとしていますが、これは自分を犠牲にしているだけです。
しんどい
僕はこれまで職場では、気を使って相手のことを優先することが当たり前だと思っていました。
しかし、この相手を優先する傾向じゃ「HSPの気質」であることに気づけたことで、自分は無理をしていたのだと感じました。
僕がオフィスで気軽に雑談ができないのも、HSPのこういった気質の影響だと思うようになったので、今は無理をしないようにしています。
また、HSPにとって「何かを辞める」行為はとても大きなストレスを感じます。
会社を辞める
付き合いを辞める
会員を辞める
これはおそらくHSP気質である、「他人の気持ち」を考えてしまうからだと思います。
しかし、これも良い人でいようとすることと同じく自分を犠牲にしているだけです。
繊細さんと呼ばれるHSPの特徴
あらためて、「HSP」とはどういったものかをお伝えします。
アメリカの心理学者である『エレイン・アーロン博士』により提唱された概念です。
HSP(Highly Sensitive Person)は直訳で、とてもとても繊細な人のことを指します。
HSPとは、病気ではなく気質(個人の性質)を表すものです。
HSPは正常な特性です。この特性は全人口の15~20%に見られます - 病気と呼ぶにはあまりに多すぎませんか? そう病気ではなく、私たちの周りにいる多数派の人たちが、まだこの特性を充分に理解していないだけなのです。
The Highly Sensitive Person |Is this you?
HSPには4タイプあるといわれていますが、この記事ではHSPの約70%が該当するといわれる「HSP(内向的)」について述べています。
ちなみに、『エレイン・アーロン博士』のホームページでは、自分がHSPであるかをチェックすることが可能です。
セルフテストはこちらです
【セルフテスト】Are You Highly Sensitive?
14個以上チェックリストに該当すればHSP気質の可能性があるのですが、僕は27個すべてのチェックリストに該当しました。
僕自身が自覚しているくらいなので、かなりHSPの気質があるということです。
特に以下の項目に強く共感しました。
騒音に悩まされやすい
仕事をする時競争させられたり、観察されていると緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
周りの目が気になる
正直オフィスは嫌だよ
ちなみにチェックリストを使わなくても「DOES」という4つの面に該当すると、HSPである可能性があります。
D(Depth of processing):深く処理する
O(Overstimulation):過剰に刺激を受けやすい
E(Empathy and emotional responsiveness):共感力が高い
S(ensitivity to subtleties):些細なことに気づく
1つずつ説明します。
D(Depth of processing):深く処理する
1を聞いて10を想像できる能力があり、調べ物はより深く調べあげることができると言われています。
お世辞を見抜くことができるので、浅い付き合いを嫌うのです。
僕も会話が先読みできるのは、この「Depth of processing」があるからだと思います。
また、ものごとを人生や生命などと関連づけて深く考えるので、はじめるまでには時間がかかる傾向があります。
ちなみに、僕が受けた「クリフトンストレングス」の結果は、なんと、1位が「運命思考」です。
大きなものと関連付ける特性があるのは、ものごとを俯瞰して考えられるからだと思っています。
「運命思考」の資質が高い人は、あらゆる人や物事は互いに結び付いていると考えています。この世に偶然というものはほとんど存在せず、ほぼあらゆる出来事には何らかの意味が存在すると確信しています。
クリフトンストレングス|運命思考
まさにHSP気質だね
O(Overstimulation):過剰に刺激を受けやすい
大きな音にダメージを受けやすいので、サイレンや騒音は苦手です。
僕も寝る時にバイクの音で眠れなくなることがあるので、耳栓は常に近くに置いています。
また、自分に合わないチクチクした服などが苦手という傾向もあります。
他人の言葉に傷つきやすく、誰かに注目や監視された状態では普段のパフォーマンスを発揮することができません。
人混みや誰かに気を配る場面は、対応できるものの帰るとドッと疲れてしまいます。
さらに臭いにも敏感なので、電車の中やオフィスで香水や体臭がきつい人がいると体調を崩してしまうほどです。
僕はタバコの臭いが特に苦手です。
E(Empathy and emotional responsiveness):共感力が高い
人の心をある程度、読むことができます。
僕はHSPという言葉を知る前から、「人が行動する理由」がわかっていました。
もう少しわかりやすく言うと、人がどんなインセンティブ(報酬)で動いているかが読めたのです。
人の行動には何か目的がありますから、その目的地にあるインセンティブを想像することで、ある程度人の心や行動が読めるのです。
また、人のちょっとした仕草や目線などでも考えていることを想像することができるので、イベントなどを主催する側としては、高いパフォーマンスを発揮します。
エスパーだ
そのため、他人の心にも入り込みやすく、感情移入しやすい傾向があるのです。
映画や本などのフィクションでも、感動して涙がでることがよくあります。
S(ensitivity to subtleties):些細なことに気づく
HSPは小さな機械音にも敏感です。
夜間に冷蔵庫が唸る音や、時計の秒針音など寝る時には特に敏感になるので耳栓が必要です。
小さな変化に気づきやすいので、家の中の物が移動していたりするとすぐにわかります。
僕はくじ引きなどで大当たりを当てる、いわゆる「引きが良い」体質です。直感を大事にするようになったのも、HSPの気質だと思います。
HSPに向いているキャリアづくり
ここまででお伝えしたように、HSPは繊細ということを除くと、仕事に役立つ要素も多くあります。
ただ、HSP気質のせいで「働きにくさ」を感じている人が多いことは事実だと思います。
僕もそのうちの1人です。
HSPだから正社員を諦めなければいけないのかと考えたり、適職に出会えずにジョブホッパーのようになってしまっている人もキャリアをつくる道は必ずあります。
僕自身がHSPであり、人事というキャリアを15年かけて築いたことも、ある意味で証明といえます。
がんばったね
長い道のりだったよ
僕が実際8回も転職をしていることから、HSPが適職を探すことは本当に大変だということも事実です。
適職を探すポイントは、HSPに合う仕事を探すというよりは、自分のことをよく理解することが重要です。
僕はクリフトンストレングスなどを使って自己理解を深めることで、人事という仕事にたどり着きました。
新卒のキャリアは「デザイナー」だったので、そこから「人事」というのは当時の僕には全く想像できないキャリアだと思います。
全然違う仕事だ
僕が考えるキャリアづくりは、以下のような「HSPの特性」と「自分の価値観」を重ねることです。
人の気持ちがわかる繊細さ
深く考えられる思考力
他人の思考が読める
HSP気質の性質は、ざっくりまとめるとクリエイティブなことやホスピタリティを発揮する場面で役立ちます。
「ホスピタリティ」とは、深い思いやりを意味するものです。
ホスピタリティが重要なホテルや接客業は、「ホスピタリティ産業」と言われています。
サービス大事
気遣いのプロだよ
また、僕の最初のキャリアであるデザイナーも、ある意味で人の気持ちがわからなければ務まりません。
なぜならデザイナーに作って欲しいデザインを、全て言葉にして伝えられる人は少ないからです。
1を聞いて10を理解するHSPは、デザイナーにも向いていると感じます。
ただし、前述したようにHSP気質が向いている仕事だったとしても、自分がやりたい仕事でなければ長続きはしないものです。
だからこそHSPの特性に加えて、自分の価値観が重要になってくるのです。
自分の知ってる範囲で考えても、選択肢は広がりにくいので転職活動やカジュアル面談を通じて色々な仕事を知る必要があります。
僕は実際に8回転職しています。
なんとなく考えても向いてる仕事は見つかりません。自分が好きか嫌いかを判断できるくらいには行動して仕事の情報を集めましょう。
まとめるとHSPと自分の価値観が重なったところに、あなただけのポジションができます。
そのポジションをとるためには、仕事の情報を集めるしかありません。
また、HSPは対人関係が苦手なのではなく「1対多」が苦手なだけです。
対人関係はむしろ得意分野です。
人の気持ちを考えること、作り込む仕事などはHSPに向いているのでそういったカテゴリの仕事に目を向けることをおすすめします。
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HSPの現実的な適職とは?ベテラン人事が解説します
前提としてHSPは、何かハンディキャップがあるわけではありません。
個人それぞれに性格があるように、HSPという気質があるだけです。
病気ではないので、あまり重く受け止めないことが大事です。
ただし、HSP気質に合う仕事というのはあると思います。
僕が人事として1000人以上採用した経験をもとに、HSPの適職を整理してみます。
定型業務ができる職業はリスクあり
人と関わる職業でも選べば順応は可能
フリーランスを目指して実績を積む
定型業務ができる職業はリスクあり
こういったHSP関連の記事を調べていくと、まず最初におすすめされている職業が「事務職」です。
実際に僕も「人事」という事務職を15年続けているので、HSP気質に合ってる職業だと感じます。
事務職は定型業務といわれる、いわゆるルーティンワークが中心なのでコツコツと進められます。
もちろん上司や関係者とのコミュニケーションは発生しますが、1人で作業を進める時間が多いことも事実です。
事務職よさそう
まあ気持ちが楽ではあるよ
キャリアデザインセンター社の調べでは、事務職の仕事は「サポート業務が多い」、「ルーティンワークが多い」という意見が目立ちます。
事務職の種類はいろいろあります
総務や人事などの事務職
営業事務
一般事務
事務作業を中心に扱う職業なので、どんな会社にも求人は存在しており仕事には困りません。
また、デスクワークのスキルを身につけていけば、手に職をつけた状態を目指すことも可能です。
僕が「営業職」から「事務職」にキャリアチェンジした理由は、営業のプレッシャーや不安定さが嫌だったからも理由の1つです。
営業は期間ごとに成績がリセットされるので、基本的にはずっと同じことの繰り返しです。
またHSPの僕にとって、営業の体育会系のノリが合いませんでした。
気持ちはわかるよ
一方で、事務職には低賃金という大きなリスクがあります。
パーソル社の調べによれば、事務職の平均年収は300万円から400万円台とかなり低いことがわかります。
事実として、事務職は「コストセンター」という扱いを受けやすい仕事です。
会社は常にコストを下げようとしますので、事務職は会社によってはコスト扱いされてしまうこともあります。
コストセンターとは、「業務にかかったコストだけが集計される部門」です。一般には経理や総務、コールセンターなどが代表例で、製造業では生産工場や研究機関もコストセンターとみなされます。
Salesforce|コストセンター
そのため、事務職が年収を上げていくチャンスは少なく、キャリアも限定的です。
ラフター社の調べによると、事務職の人が悩んでいることの上位に「キャリア」や「スキルアップ」があがっています。
僕も事務職を15年経験して実感しているのは、給与が上がりにくいということです。
正直ずっと同じ会社にいた場合は、年収アップはほとんどないと考えた方がいいです。
僕は評価制度を含む人事制度をつくっているので、一定の年収までいくと上がりにくくなることも知っています。
事務職の人が年収を上げる方法は、基本的にスキルアップした状態で転職することです。
人と関わる職業でも選べば順応は可能
HSPは人が苦手なわけではありません。
人の気持ちを汲み取ることができる「エンパシー」という能力が高く、むしろ対人は得意分野と言える性質です。
そのため、「人と関わらない仕事」のような職業を選ぶのはもったいないのです。
HSPに合う可能性のある仕事です
飲食業
ホテル業
カウンセラー
飲食業やホテル業は正直激務であることは事実です。
ただ、大型店舗や客数が限られている環境であればHSP気質を持っていても対応できます。
顧客一人ひとりを相手にすることができる環境であれば、ストレスは少なくなります。
僕は忙しいお店と、余裕のあるお店でも働いた経験があります。
「余裕のあるお店」であれば、顧客とのコミュニケーションも楽しく感じられて働きやすいと感じました。
ホテル業や飲食業は「ホスピタリティ産業」と言われており、環境さえ合えば人の気持ちがわかるHSP向きです。
ホスピタリティの仕事は、思いやりやおもてなしの心で接客しなければいけません。相手に対するちょっとした気遣いの積み重ねが重要です。
東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校|ホスピタリティの仕事とは?就職するために必要な資格や道筋を紹介
「楽な仕事はない」ということを前提に聞いて欲しいのですが、ホスピタリティ産業は「労働集約型」なので、激務がつきものです。
自分の価値観として、「人を喜ばせるのが好き」などの動機がないときついだけになってしまうので注意してください。
好きだから続く
実際働いてる人もそういう人だよ
また、人の気持ちがわかるというHSPの気質を活かすなら「カウンセラー」もおすすめです。
僕は国家資格キャリアコンサルタントの資格を持っていますが、キャリアコンサルタントもカウンセラーのカテゴリと言えます。
1対1でできる面談はHSPには向いています。
国家資格キャリアコンサルタントは国も推進している資格で、求人も一定の量はあるので間口は広いです。
ちなみに事務職のカテゴリになってしまう「人事職」も、実はカウンセラーの側面があります。
え、そうなの?
採用面接はキャリアカウンセリングのような性質もありますし、従業員との定期面談もまさにカウンセラーです。
人事は実は4つに分類されます。
教育・組織開発
制度企画
採用
労務管理
採用や労務管理は面談や面接といった、1対1で対話することが多いカウンセラー的な側面を持っているのです。
まとめると、人と接する仕事だから避けるのは、選択肢を狭めるだけです。
1対1くらい少人数でコミュニケーションできる仕事であれば、むしろHSPに向いています。
フリーランスを目指して実績を積む
最後に、フリーランスという選択肢をお伝えします。
会社に所属しておらず、繊細なHSPには向いているというイメージがあると思います。
確かに会社のような付き合いは避けられますが、コミュニケーションがなくなるわけではありません。
また、いきなりフリーランスになることは現実的ではないので、ジャンルを決めて実績を積む必要はあります。
最初からはできないのか
不安定過ぎるよ…
ちなみに僕は現在サラリーマンですが、副業で経験を積み近い将来フリーランスになるつもりです。
サラリーマンをずっと続けることは、HSPにとっては厳しいと感じているからです。
そもそもですがHSPにとって、通勤電車はストレスですし時間の無駄です。
そのため、今は自分に合う環境を実現するために仕事をしています。
HSPの特徴でもお伝えしましたが、HSPは「深く考える」ことと、「相手の考えを読む」というクリエイター向きの性質です。
フリーランスとして実績を積むのであれば、場所を選ばないデザインやライティングというジャンルがおすすめです。
デザイナー
webマーケター
ブロガー・ライター
共通するのは「広告」に関わる仕事ということです。
広告はビジネスが存在する限りなくなることはありません。
電通社の調べでは、インターネット広告市場は2兆円を超え成長を続けています。
伸びる業界に身を置くことは、そのままキャリアに影響するので重要です。
僕はデザインのキャリアを持っていますし、今はブログでライティングの経験を積んでいます。
HSPはクリエイティブな作業が合うのは事実です
作業に没頭することができると感じますし、パワーポイントの資料作りなら日本一という自信があります。
そのため、HSPは「考えてつくる」という作業で、実績を積める業界にチャレンジすることをおすすめします。
現代であればWebマーケティングスクールは複数ありますし、ライターの養成講座もあります。
副業として始めれば、市場価値も高められるので一石二鳥です。
副業として実績を積むことで、僕のようにフリーランスを目指すことは可能です。
自分の考えは誰かに「話す」ことで整理できます。ポジウィルキャリアの無料相談を使って整理するのがおすすめです。
\20代から30代の相談実績No.1!/
相談はカメラ「オフ」でもOK!
HSPがやめた方がいい仕事や職場環境とはなにか?
ここまでは、僕の経験をもとにHSPに合う仕事をお伝えしました。
「人の気持ち」や「つくる」というキーワードで仕事を探せば大きくズレることはないはずです。
一方でHSPに合わない仕事もあります。
僕の実体験をもとに避けた方がいい仕事や要素を紹介します。
手離れの悪い仕事はHSPに合わない
仕事ではなく企業文化の相性が最重要
職場に潜むHSPが避けるべき人種
手離れの悪い仕事はHSPに合わない
HSPが続けにくい仕事は存在します。
僕自身、「この仕事は合わないな」と感じた仕事は意外と多く存在します。
一言で言うと、相手に依存する要素が強く「手離れが悪い」仕事です。
「手離れ」とは文字通り自分の手を離れて関わらなくてもいいことをいいます。
HSPにとって手離れの悪さは、ストレスの原因になりジワジワと精神を蝕んでいくのです。
手離れの悪い仕事は以下です
コールセンターなど電話対応
ノルマが高い営業職
緊急対応が必要な保守関係の仕事
僕はすべて経験済みなので、1つずつ説明します。
コールセンターなど電話対応
コールセンターの仕事は電話対応で、主に話すことが仕事です。
電話対応の種類によって業務内容は様々です。
コールセンターを大きく分けると2つに分かれます
「電話を受ける」インバウンドコールセンター
「電話をかける」アウトバウンドコールセンター
インバウンドコールセンターをわかりやすく言うと、カスタマーサポートですね。
- ヘルプデスク
- テクニカルサポート
- カスタマーサポート
いろいろあるんだね
電話を受けるだけなので楽なイメージがありますが、永遠にかかってくる電話はトラウマになるレベルです。
1つの電話対応が終わっても、次の電話対応が続くので1つのことに向き合いたいHSPにとってはストレスです。
また、カスタマーハラスメント(カスハラ)の被害にあう確率も高めです。
一方で、アウトバウンドコールセンターは「電話をかける」ことが仕事です。
以下2つのいずれかになります。
- 個人営業電話
- 法人営業電話
僕は5年くらい営業とコールセンターを経験したことがありますが、慣れるまでは相当きついです。
今「もう一度コールセンターの仕事をしますか?」と言われたらおそらく断ると思います。
コールセンターは、なによりも「断られる」ことが日常になるのが嫌でした。
人の考えを読むことができるHSOPにとって、相手からの厳しい言葉や態度はシンプルにきついのです。
当時コールセンターで使っていた言葉です
ガチャ切り:いきなり電話を切る行為
コチテル:こちらから電話するという断り
アイ・エフ・クリエイト社の調べでも、コールセンターの辛いところとして「お断りが続いたとき」という意見があがってます。
コールセンターは対応して終わりではなく、基本的に顧客との関係は契約がある限りずっと続きます。
カスタマーハラスメントをする相手がいた場合でも、避けることはできないのでHSPにとっては厳しい環境だと感じます。
僕にもたまに営業電話がかかってきますが、その場合は怪訝にはせずできるだけやわらかく断るようにしています。
ノルマが高い営業職
前提として、「営業は絶対に避けるべき」などというつもりはありません。
営業はコミュニケーションの多くを学べますし、どんな仕事でも役にたつ汎用的なスキルが身につきます。
僕自身も営業を5年経験して、今の人事という仕事に役立っているのでやっておいてよかったなと感じています。
営業マンだ
当時は頑張ったよ
一方で、営業はHSPにはあまり合っていない手離れの悪さがあります。
それは「数字」です。
数字とは営業の世界では業績のことを言います。
数字は自分のノルマに関係してきます。
多くの場合は1ヶ月単位か、3ヶ月単位でノルマが決められてその数字を追うことになるのです。
例えば、ある目標を達成しても、また次の期間同じ目標かそれ以上の目標が設定されます。
上司からのプレッシャーや気合と根性のような、体育会系の企業文化がそもそも合わない可能性があります。
ちなみに僕は環境に馴染まなすぎて「アンチ」扱いされていたほどです。
ひどい
常にノルマがある状態は、手離れがいいとは言いにくく精神的にも追い込まれます。
僕は当時「保険の営業」をしていました。
僕は周りを巻き込むことはしていませんが、保険営業は数字のために自分や友人を契約させるので、周りからも嫌われてしまうリスクがあります。
人の目を気にするHSPにとって営業は過酷なものです。
一方で好きな商品であれば、おすすめすることは苦痛ではありませんでした。
しかも努力した分報酬が目に見えて上がるので、結果が出ると他の仕事では味わえない達成感があります。
また、1対1で関係を築ける営業は、ある意味ではHSP向きの側面があることも事実です。
社内のノルマに対するストレスを、うまく処理できるのであれば選択肢としてはあり得ます。
緊急対応が必要な保守関係の仕事
個人的にHSPの僕が1番合わないと感じた仕事は「保守関係の仕事」です。
保守関係の仕事はこちらの都合をお構いなしに、緊急対応が発生します。
僕が経験したり見聞きした、保守関係の仕事は以下のようなものです。
情報システム
メンテナンス関連
葬儀業界
こちらも1つずつ説明します。
情報システム
情報システムとは、社内で使うシステムやネットワークを構築する仕事です。
情報システムの人が働いてくれるおかげで、快適な環境で働けると言っても過言ではありません。
情報システム部とは企業が業務で使用するネットワークそのものや、ルータやPCなどのIT機器、業務システムなどを構築、運用する部署です。
USEN|情シスとは?求められる役割やスキル、社内SEとの違いについて解説
一方で情報システムの仕事は全てのシステムに関わるので、毎日不具合と付き合わなければなりません。
Orange One社の調べでは、情報システムが最も多い対応は「障害対応や問い合わせ」になっています。
何か問題が起きたら情報システムが担当しなければならないのです。
僕がこれまで見てきた情報システムの人たちは、全員常にトラブルを抱えていて苦労していました。
また僕自身も兼務で情報システムの仕事をしたことがありますが、正直きつい思い出しかありません。
特に拡大している会社の場合は、オフィス引っ越しやレイアウト変更などが頻繁に起こります。
僕は一晩で100台のパソコンをセットアップしたこともあります。
きつい…
徹夜だったよ
情報システムの仕事は、人がいない時に対応する必要があります。
そのため、夜間や休日の対応が増える性質があるのです。
僕は何度かサーバールームの中で寝泊まりした経験もあり、当時はよく体調を崩さなかったなと思います。
まとめると、HSPは常に緊急対応や、トラブルと付き合う必要のある仕事は避けるべきです。
メンテナンス関連
メンテナンス関連は情報システムの性質に少し近いのですが、トラブルが起きたら対応する必要があります。
情報システムと同様で、こちらの都合はお構いなしなので気が休まらないのです。
知人がビル設備のメンテナンス会社に勤めているのですが、地震が起きたら深夜でも対応する必要があるようです。
また、現地に行かなければならないので対応に時間がかかります。
大変だー
物理的な設備のメンテナンスだけではなく、「IT」のメンテナンスも同様の理由でHSPにはきつい部分があります。
今流行りのシステムを提供するサブスクリプション「SaaS」も売って終わりではなく、永続的にメンテナンスが必要です。
IT業界で働いていたことがありますが、システムエンジニアの人たちはエラーやトラブルの度に呼び出されていました。
葬儀業界
突発的な対応という点では、葬儀業界は毎日が突発的と言えます。
僕が働いていた葬儀会社は地域では、トップクラスの認知度のある会社でした。
あまり知られていない葬儀会社の実態ですが、基本的に24時間体制で対応しています。
そうなんだ
かなりハードだよ
なぜかと言えば、人が亡くなるタイミングは読めないからです。
そのため、葬儀業界はいつでも対応できるようにしておかなければならないのです。
僕が入った会社は人事にも葬儀の実務をさせていたので、週2日くらいは夜勤対応していました。
夜勤は基本的休憩時間であり、仮眠を取ることのできる時間なのですが病院から突然電話が鳴るのです。
その電話がなる度に、起こされて病院に向かうという対応が求められます。
寝れないことと、終わらない対応が重なりストレスが蓄積します。
正直僕の中では、トップクラスでトラウマになった経験でした。
夜勤はHSPには向いていないと感じた経験でもあります。
一部意識を変えようととしている会社もあるようなので、一概にすべての葬儀会社がそうであるとはいえません。
葬儀業界での働き方が変わろうとしている。人の死は予測できないため、年中無休で長時間労働が避けられないことが多いのが通例だった。
日本経済新聞|葬儀業界、働きやすく夜勤柔軟に
しかし僕の実体験から言えるのは、葬儀業界の仕事は緊急対応が求められるので、HSPとの相性はよくないです。
仕事ではなく企業文化の相性が最重要
ここで少し身も蓋もないお話しをします。
僕が社会人を20年経験して、転職を8回した経験から言うと仕事内容よりも大事なものがあります。
それは「企業文化」です。
企業文化という言葉をはじめて聞く、という人も多いと思うので、少し説明します。
企業文化を一言で表すなら、「会社の性格」です。
会社に性格ってあるんだ
まぁ、例えだけどね
きつい性格の会社
優しい性格の会社
神経質な性格の会社
人に性格があるように会社にも性格があるのです。
僕が企業文化を会社の性格だと思ったきっかけに、1冊の本があります。
僕の知人である元リクルートの佐藤雄祐氏が書いた『いい人材が集まる、性格のいい会社』という本です。
性格のいい会社とは、「人に対する考え方(人材ポリシー)があって、社員に対して働きがいと多様な働き方を提供する会社」と定義しました。
ミライフ|【実写版】いい人材が集まる性格のいい会社
引用にあるように、「人に対する考え方」を持つ会社は実際は少ないです。
企業文化とはこういった人や、物事に対する向き合い方の結果のようなものです。
僕たちHSPが意識すべきポイントは、性格のいい会社、つまり「企業文化のいい会社」を選ぶことが重要です。
向き合い方かー
企業文化が合わない会社に入ると、日々のストレスでメンタルにダメージを受けます。
僕は体育会系のブラック企業の企業文化が合わず、「アンチ」と言われて不眠症になったこともあります。
一方で、企業文化が合えば、人間関係に悩まされないようにもなるのでほとんどのストレスが軽減されます。
僕の実体験から言うと、ストレスが少ない会社であれば、実は仕事内容がそこまで気になりません。
僕は一時期キャリアとは全く関係のない、「ビールの販売」をしていたこともあります。
ただ、企業文化が良かったので不思議とストレスはありませんでした。
意外と楽しかったよ
ビール販売などといった、知らない仕事を経験する中で、「こういう仕事もありかも」と思えた出来事です。
自分に合う仕事を見つけるためには、僕はいろいろ経験する中で、価値観を磨くことが大事だと思っています。
正直「HSPに合う仕事」のように、杓子定規でカテゴライズされた中で判断することはミスマッチになると思います。
大切なのは、自分が「やってみたい」と思えるものに出会うことです。
そのためにはストレスの低い、企業文化の合う会社に一定期間留まって色々経験することがよいのです。
なるほど
ちなみに、いきなり自分にフィットした仕事を見つけられる可能性は、限りなく低いです。
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱する「計画的偶発性理論」によれば、キャリアの「80%」は偶然決まると言われています。
僕自身デザイナーから営業職、今は人事と大きなキャリアチェンジを経験していますが、すべて偶然です。
僕はひたすらに、ブラック企業のストレスに耐えながらキャリアを築いてきましたがあなたには同じような苦しみを味わってほしくありません。
自分の価値観である、「好き」か「嫌い」かを拠り所に自分にあう企業文化の会社を探してください。
企業文化を調べるヒントとして、お伝えできるのは以下です。
会社のビジョン
会社の代表者
会社の口コミ(転職会議)
会社は代表者の価値観によって形作られます。
企業文化に対する影響力の大きい代表者の情報を調べましょう。
HSPの能力である人を見抜く力がここで役に立ちます。
代表者が良い人かどうか、嘘を言っていないかなど動画やメディアを通してよく観察するのです。
加えて会社の口コミも重要です
特に退職者のエントリーは感情がこもっているので、働いてる人の本音を知ることができます。
代表者の人柄、その代表者がつくるビジョンとその環境で働いた従業員の口コミを知ることで企業文化の40%くらいは掴めると思います。
職場に潜むHSPが避けるべき人種
この項目の最後は、僕たちHSPが「避けるべき人種」の存在をお伝えします。
企業文化にも関わるのですが、単体で影響力を発揮するのでここで紹介する人種がいたら近づかないようにしてください。
良いことないよ
距離をとろう
前提として、面接では仕事内容や企業文化と同じように「人の相性」を見るようにしましょう。
ざっくり言うと、「いい人」が多い会社を選ぶことが重要です。
僕の経験上、ブラック企業と言われる環境には良い人が少ない傾向にあります。
しかし、どれだけ慎重に人を選んで入社をしても、1人でもモンスター社員がいる場合はHSPは影響を受けやすくとても危険です。
テイカー
エナジーバンパイア
サイコパス
1つずつ説明します。
テイカー
テイカーとは、アメリカウォートン・スクールの組織心理学教授の「アダム・グラント氏」によって提唱された人のタイプです。
テイカーの他には、バランスタイプの「マッチャー」や、与えるタイプの「ギバー」がいます。
3種類
簡単に言うと自分の利益優先で動く人種です。
「テイカー」は常に多くを受け取ろうと行動。自分がより有益になるように持っていき、相手が望んでいることよりも自分の利益を優先していくタイプ。
スポーツナビ|人間関係に悩む人が知っておきたい「ギバー」と「テイカー」とは?組織心理学に学ぶ豊かに生きるヒント
テイカーと一緒に仕事をすると、都合のいいように使われて成果物は持っていかれるというようなことがおきます。
利己的な人がいたら、利用されないように近づかないことが重要です。
エナジーバンパイア
エナジーバンパイアは今回の調査で読んだ、「HSPの教科書―HSPかな?と思ったら読む本」で僕も初めて知った概念でした。
おおまかに説明すると、一緒にいると「元気を奪われる」ようなタイプです。
この「エナジーバンパイア」のことを知り、僕はまさにそういう人達と仕事をしてきたのだと感じました。
エナジーバンパイアの特徴です
愚痴が多い
ネガティブな発言が多い
他人を否定する
抽象的な概念なので特定することは難しいものの、「一緒にいるとなんだか疲れる」と感じる人からは距離をとるべきです。
この概念に限らず、ネガティブな人の近くにいるとHSPは共感力が高く引っ張られてしまいます。
僕も人事として面談をすることがよくあるのですが、ネガティブな人と面談する際には感情が引っ張られないように意識して心をブロックしています。
ソシオパス
1番危険と言ってもいいのが「ソシオパス」です。
サイコパスとほとんど意味は一緒なのですが、人間としての良心が欠落している人です。
ハーバード大学の心理学者で、『The Sociopath Next Door』(邦訳:良心をもたない人たち)の著者、マーサ・スタウト博士によると、米国人の25人に1人はソシオパスなのだという。
HUFFPOST|ソシオパスとつきあっているかもしれない11の兆候
ソシオパスの特徴抜粋です
共感の欠如
嘘をついて人を操るような行動をする
社会ルールの無視
良心がないので、本来なら「良心の呵責」で止めるような行動も平気でできてしまう人種です。
え、怖い…
僕は実際に上司がこのソシオパスだったので、特徴にぴったりと当てはまった時は背筋が凍りました。
信頼できない上司という記事でも、ソシオパスについてまとめているので参考にしてください。
正直僕自身何人かソシオパスの上司や同僚を見てきましたが、全員縁を切りました。
もし職場でソシオパスの特徴に該当するような人がいたら、できるだけ離れるようにしてください。
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HSPの僕が続いた仕事を紹介!長続きには共通点があった【体験談】
ここまでは、HSPに合わない仕事や環境についてまとめてきました。
仕事だけではなく、働く環境も大きく影響するというのが僕の考え方です。
ここからは僕が実際に経験した仕事をもとに、HSPが続けられた仕事を説明します。
社内で経験したことも含めると、10種類以上は経験したので参考になるはずです。
これまで経験した10職種の相性
人と関わる営業は常にストレスが高い
事務職は1人で作業ができて落ち着く
これまで経験した10職種の相性
僕はこれまで8回の転職を経験しました。
アルバイトや社内での兼務などの経験も合わせると、10種類以上の職種を経験しています。
それぞれの職種について簡単にまとめてお伝えします。
経験した職種は以下です
飲食業キッチン担当
飲食業接客担当
ホテル業
新聞配達
DTPオペレーター
デザイナー
営業職
総務・情報システム
葬儀業界
人事
1つずつ説明します。
飲食業キッチン担当
飲食業のキッチン担当はひたすら料理をつくる仕事でした。
忙しいチェーン店だったので、ランチなどのピーク時はパニックになるほどバタバタします。
同時並行で料理を進める必要があるので、今思うとHSPの僕には合っていなかったと感じます。
飲食業接客担当
飲食業の接客担当はいわゆるウェイターです。
お客さんから注文を受けて食事を届けるのですが、注文を間違えると即クレームになるので緊張感はあります。
僕が働いていたのは個人経営の小型店舗だったので、落ち着いて仕事ができていたと思います。
ホテル業
ホテルでもアルバイトを経験したことがありますが、基本的には清掃が中心です。
1人で作業することが多く、落ち着いて作業をすることができていました。
あまり人に関わりたくないというHSPには、ホテル関係の相性はいいかもしれません。
新聞配達
新聞配達は、ほぼすべての作業が1人なので一見HSP向きかもしれません。
ただし、給与は高くない上休みが取りにくいというデメリットがあります。
また、「配り忘れ」をしてしまうと、寝ていても起こされるので気が休まりません。
DTPオペレーター
DTPオペレーターはデザイナーと近いのですが、決まった作業をするという点ではクリエイティブな要素は減ります。
基本的にほとんどをパソコン上で作業をすることになるので、HSPには向いていると感じます。
デザイナー
僕のキャリアのスタートは、グラフィックデザイナーという紙媒体を扱うデザインの仕事でした。
正直辞めたことを後悔しているほどなので、HSPの自分には向いていたのだと思います。
深く考えることが得意なHSPは、デザインのように答えがなく、自分で考える要素がある仕事はやりがいを感じます。
営業職
営業職は5年経験しました。トップセールスも経験したり適性もあったと思います。
人の考えを読めるHSPにとって、営業は向いている仕事と言えます。
一方で、「営業会社」はHSPに正直合わないのが残念なところです。
体育会系のノリに加えて、「ソシオパス」や「テイカー」の多い職場で競争することがストレスでした。
もし自分に合う営業会社があれば、選択肢として考えてもいいと思います。
総務・情報システム
人事と兼務で総務や、情報システムを経験したことがあります。
前述した通り、社内のシステムに関わる仕事はトラブルに巻き込まれがちです。
繊細さを持つHSPにとっては、相性はあまり良くないと感じます。
また、いわゆる「何でも屋」になりがちな職業なので、キャリア的に積み上げられるかは微妙なところです。
葬儀業界
葬儀業界についても前述しましたが、イレギュラー対応が日常です。
人が亡くなることに関する仕事なので、仕方がないのですがHSPにとってはきついものがあります。
また、夜勤や24時間体制で対応しているので、労務管理がずぼらなブラック企業の確率が高くなりがちです。
人事
人事は僕が15年続けた仕事なのでおすすめです。
人事の中でも、採用や教育、制度企画などキャリアパスがあるので自分に合うところにポジショニングできます。
僕は制度企画が市場価値的にも高く、転職もしやすいので今は人事制度を中心に扱う仕事をしています。
また、「人」を扱う仕事なので応用が効くため、人材業界やカウンセリング業界などにもキャリアチェンジすることができます。
人と関わる営業は常にストレスが高い
ここまでに僕が経験した仕事を中心にお話ししましたが、どの職種が良いと言うことは断言できないのが正直なところです。
人によっては「合う」という人もいるからです。
合うとまでは言えないのですが、実際HSPには合わないイメージのある営業職でも、僕は耐えることで結果を出すことができました。
ただ、僕がもう一度営業職をやるかと言われたら、答えは「NO」だと思います。
営業という仕事自体は嫌いではないものの、営業会社の仕組みとして競争を煽るようになっているからです。
競争する環境は、HSPの自分には合っていないと感じています。
争いたくない
相手のことを気にしてしまうよ
心理学者のアルフレッド・アドラー氏によれば人間の悩みは全て人間関係と言われています。
特に僕たちHSPは、他人の考えを読むことができるので無意識に気を使いがちです。
僕は他人の視線を遮るためにメガネをかけているほどです。
目線が気になるよ
HSPは営業会社のように競争を煽られ、ギスギスした人間関係の中では本来のパフォーマンスは発揮できないのです。
実体験があるから言えるのですが、数字のプレッシャーが強く、誰かに監視されているような環境では能力が下がります。
ちなみに、エン・ジャパン社の調査によると、仕事でのストレスは「上司との人間関係」になっています。
悲しい現実ですが、営業会社における上司との関係は、「ほぼ数字の関係」です。
営業成績という数字が良ければ関係は良好ですが、悪くなれば一瞬で関係が悪化します。
深い関わりを持つことになる上司との関係が、「数字」ありきになるのはジワジワと精神を蝕みます。
HSPである僕は、当時営業会社のそういった関係に疲れていたのだと思います。
数字というプレッシャー自体もストレスに感じてしまうので、トータルで考えると営業はHSPには向かないと言えそうです。
事務職は1人で作業ができて落ち着く
この項目の最後になりますが、僕が続けられた仕事の共通点は「1人の時間が多い仕事」です。
結論として、「事務」は1人で進められる業務が多くて僕には合っていました。
ただ事務と言っても、僕の場合は人事なので採用や面談を求職者と一緒にいることが多かったです。
対人の仕事がほとんどでした。
一方で社内の人とは、そこまで関わることはありません。
そうなの?
社外とはよく関わるよ
意外かもしれませんが、人事の採用は社外と話している時間の方が長いです。
採用面接
応募対応
カジュアル面談
厳密に言うと、求職者という相手がいるので1人ではありません。
しかし社内の関わりがあまりないので、自分のペースで仕事ができます。
自分で進捗を管理して、どうすれば上手くいくかを深く考えられることにやりがいを感じていました。
マイペース
正直、HSPである僕は誰かと協働することが苦手です。
社内の人、つまりは上司や同僚と一緒に仕事をしなくてもよい人事は僕にとってはピッタリでした。
相手のペースに合わせたり、相手の能力が低ければサポートしなければ前に進まない状況にストレスを感じるからです。
簡単に言うと、気疲れして消耗してしまうのです。
僕のこういった経験から言えるのは、相手がいる仕事だとしても社内の人との関わりが少なければ、仕事を続けられる可能性があります。
繰り返しになりますが、HSPは人が苦手なのではなくて、気を使う関係が苦手なだけです。
仕事の性質をよく調べて、1人の時間が多そうなものを選べば僕のように長く続けることができるはずです。
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HSPに向いている職場と仕事を見つける方法
ここまでは、僕の経験からHSPでも続いた仕事をお話ししてきました。
やはり1人でできるというポイントは、僕の実体験からも重要と言えそうです。
ここからはHSPに合う仕事を探すための方法をお伝えします。
この方法は僕自身が実践して人事という仕事を見つけたものも含んでいますので、ぜひ参考にしてください!
クリフトンストレングスで強みを知る
緊張しない相手と職場を選ぶ重要性
第三の場所をつくり副業の準備をする
クリフトンストレングスで強みを知る
自分の強みと弱みを知ることは、生きる上でとても重要です。
どういった資質を持っているかわかっていないと、転職でミスマッチを繰り返すことになるからです。
よく就活生が自己分析をしていますが、自己理解のために生涯続けていくべきものです。
僕がキャリアコンサルタントとしてアドバイスをする内容としても、「自己理解」はとても重要な項目になります。
自己理解は一朝一夕でわかるものではありません。様々な経験を通じて磨かれた価値観から少しずつ見えてくるものです。
そのため、僕が新卒だった時の自己理解と現在の40代の自己理解は全く異なります。
自分を知る
なかなかわからないものだよ
ここでは、僕が自己理解のために使っている「クリフトンストレングス」を紹介します。
自分が本来得意とすることを発見する
GALLUP|クリフトンストレングス
自分の最も優れた才能を強みにする方法を学ぶ
個別化された結果とレポートを使用して、潜在能力を最大限発揮する
旧称の「ストレングスファインダー」の方が認知されているかもしれません。
海外ではマネジメントなどにも使われる信ぴょう性の高い診断テストで、自分の資質34種類がわかるものです。
ちなみに僕は、自己理解のためにクリフトンストレングスを使って「人事」にキャリアチェンジをしています。
クリフトンストレングスのレポートに自分の特性が出るのですが、僕は「人間関係構築力」に強みがあることがわかったからです。
実際に僕が15年人事を続けてこられたという意味では、参考にしてよかったと感じます。
また、僕はこれまでにも何度かクリフトンストレングスを受けており、定期診断のように使うようにしています。
これが僕の診断結果です
★グラフ
1番上位の「運命思考」は、人のつながりに意味を見出すというまさにHSP的な資質でした。事実として僕はそういうものの見方をしています。
「運命思考」の資質が高い人は、あらゆる人や物事は互いに結び付いていると考えています。この世に偶然というものはほとんど存在せず、ほぼあらゆる出来事には何らかの意味が存在すると確信しています。
GALLUP|「運命思考」の定義
一方で、下位には「達成」や「競争」といった言葉が入っています。
これまでにお伝えしてきたように、競争するような営業会社は合わないこととも符号しているのです。
このクリフトンストレングスの使い方で重要なのは、上位の資質がわかっただけでは意味がないということです。
自分の強みとなる上位の資質を理解したうえで、日々の選択や行動に活かしていくことで本当の強みになっていきます。
僕たちは毎日、「35,000回」もの選択をしていると言われています。
選択の1つ1つの選択の影響は小さいものの、その選択の積み重ねた先にあるのがあなたの「未来」です。
そのため、自分に合う選択をするというのは、運命を左右すると言っても過言ではありません。
例えば、僕の場合は上位の資質に関わる経験は積極的に行う一方で、下位の資質に関わる経験や転職は避ける選択をするということを意識しています。
結果的にHSPの僕にとって苦手な場面を避けられ、自分に合う人事を選ぶことができました。
おかげで自分の強みを発揮できる機会が増えています。
自分が得意だと勘違いして飛び込み、大怪我をするようなことが減ったのは事実です。
このように資質を理解したうえで、日々の選択を行うことが重要です。
小さな選択の繰り返しがあなたの将来を決める一手になるので、自己理解を深め強みを知ることをおすすめします。
緊張しない相手と職場を選ぶ重要性
HSPにとって、緊張しない相手という存在は大切です。
僕は転職活動において、面接で緊張せずに「自然と話せる相手」がいる会社を選ぶようにしています。
最終選考まで緊張せずに、自然体で話せるかどうか会社を試す感じです。
うまく言葉にはできませんが、緊張する相手というのは特徴があります。
上から目線
本心を話さない
人として魅力がない
僕が数多く面接したり、転職を経験してきた中で出会った緊張してしまう相手(面接官)は、「避けるべき人種」でもお伝えしたようなタイプです。
簡単に言ってしまうと、「いい人そうではない人」です。
わかりやすい
これ、シンプルだけど重要だよ
転職の経験が浅いと、面接は緊張するもので相手は怖いものという先入観があったりします。
しかしそれはミスマッチにつながる一歩です。
エン・ジャパン社の調べでは、面接を後悔している人の中で「緊張のしすぎ」と答えている人が「30%」いることがわかります。
転職活動における面接は、いわば「顔合わせ」の側面があります。
面接で頑張って取り繕っても、入社したら同じオフィスで毎日顔を合わせて仕事をするのです。
面接で緊張したり、背伸びをした発言をして、仮に入社できたとしてもお互いに違和感を覚えることになります。
僕はそうやって背伸びをしてしまって入社した会社があるのですが、結局退職するまで去勢を張ったままでした。
本来の自分を出せないことは、息苦しいですし長続きはしません。
いきなり緊張せずに話せと言われてもなかなか難しいと思うので、こればかりは経験を積むしかないのですが僕が転職活動で意識している点をお伝えしておきます。
面接に社長が出る
面接で自然と話せて盛り上がる
一緒に働くイメージができる
特に「面接に社長が出る」はできるだけ意識してください。
え、社長?
重要なんだよ
社長が出てこない選考プロセスも多いですが、僕はその場合は選考を辞退するようにしています。
なぜなら社長が1番の地雷である確率が高いからです。
会社は社長の考えが体現されたような場所です。
その社長の考え方や価値観が合わない場合、ボタンの掛け違いのようなズレを感じてしまうことになります。
そして、その社長ともできるだけ緊張せずに話せるかが僕が重要視するポイントです。
僕の場合は人事なので、社長と一緒に仕事をすることがほとんどです。
ある意味で上司のように一緒に仕事をする人が合わないのは致命傷になってしまいます。
僕は人事という仕事をしているから「社長」の重要性を理解できたのですが、これはすべての働く人にとっても同じことが言えるので、ぜひ参考にしてください。
第三の場所をつくり副業の準備をする
僕は東京で20年働いていますが、まったく生活は楽にはなりません。
年収は日本で「約5%」と言われる、700万円に到達しましたがそれでも余裕があるわけではないです。
人事でこれ以上の年収は、存在するものの管理職やハードワークが予想されるものばかりです。
収入をあげるための「自分の時間」が奪われるだけなので、意味がありません。
厳しい現実
なんだかんだ絶望してるよ
また、僕の妻も極度のHSPで社会にうまく馴染めず働けない状態です。
収入源が1つのシングルインカムなので、僕は自分の力でキャリアを切り拓いて、収入を上げる必要があります。
この収入と生活の問題は、結婚をしていなくても同じです。
自分のキャリアは自分で切り拓いていくしかないのです。
管理職というわかりやすい収入アップの方法もありますが、前述の通り自己投資の時間がなくなるだけです。
僕は管理職という仕事を経験したから言えるのですが、HSPには管理職は向いていないと感じます。
本音だよ
自分の仕事ができない上に、好きでもない部下の面倒を見る必要があるからです。
そして、この記事でもお伝えした「避けるべき人種」が紛れ込む可能性があります。
部下という体裁がある以上関わるしかなく、HSPの僕はストレスが溜まりやすかったです。
僕がお伝えしたいポイントは、サラリーマンには限界があるということです。
適職を見つけて続けていくというのはとても重要です。
しかし、転職していつか自分に合う仕事と巡り会えても、満足のいく年収になるかは約束されていません。
僕自身年収自体は、職種の上限に近いものの余裕のある生活とは言えない状況です。
そのため、できるだけ早い段階から副収入の種をまくことが必要です。
今後の日本を考えれば「副業をする」というのは任意ではなく、必須だと考えるべきです。
副業やらねば
正直本業だけやっていてもできる仕事の幅は限定的であり、可能性を試せません。
そのためプライベートの時間を自己投資にまわします。
興味を持てる勉強会やスクールに通うことで、自分の知らない可能性を探っていくのです。
僕は人事をしながら、さまざまなことで自己投資をしてきました。
経営大学院でMBA取得
Webマーケティングスクール
プログラミングスクール
キャリアコンサルタントの取得
行政書士の勉強
シリコンバレーに社会見学
中国深センに社会見学
読書500冊以上
おかげで今では、勉強することが習慣になっています。
僕の恩師でもある、日本シスコシステムズ元社長の「松本 孝利氏」が教えてくれた、採用する人材の条件があります。
「採用時にピークの能力を持っていることではなく、学び続ける習慣があることが採用する条件」
僕の価値観に強烈に影響を与えた言葉でした。
また職場と家以外の「第三の場所」を見つけることで、メンタル的にもバランスが取れるようになるのです。
会社とは違うやる気のある人と触れるだけでも刺激になります。
少しお金がかかりますが、何もしなければ一生変化は起きません。
僕は数百万円の貯金を何に使うか迷ったことがあります。
投資や不動産、FXなどいろいろと選択肢はあります。
最終的に僕が選んだのは、1番リターンが高い「自分」でした。結果的にMBA取得をするという道を選んだのです。
行動すれば少しずつ変化が起き、自分の目指すキャリアを築くことが出来るようになるはずです。
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HSPについてよくある質問
- 長く続いている仕事があれば、どうやって続けられているのか教えていただきたいです。
-
僕は自分で進められる仕事は続けられています。管理職が向いていないと思ったことにもつながるのですが、誰かが関わってくるとペースを合わせる必要があるので、自分の調子が狂う感じがします。
- 正社員でいることを諦めて、責任の軽いバイトや派遣社員になった方がいいのでしょうか?
-
正社員にこだわる必要はありませんが、今の日本では正社員の立場はメリットが大きいです。正社員の皮を被って副業など自分なりのキャリアを築くことが大事です。
- ストレスで押し潰されずにうまく仕事を続けられている理由は何ですか?
-
第三の場所でお伝えしたように、会社でも家でもない場所をつくることをおすすめします。自ら勉強しようとしている人がいる場所からは刺激をもらえますし、自分も成長できるからです。自分が成長していると実感するとストレスが下がります。
HSPにも向いている仕事は必ずある!相性の良い仕事を見つけよう
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ありがとうございます!
嬉しいです!
長くなりましたが、僕自身が超HSPなのでとても他人事とは思えません。
正直、HSPとしては生きづらいのが今の日本です。
いつか日本を出て、誰も知り合いがいない国で暮らすことが僕の目標になるほどです。
- HSPは特性をいかして仕事をすることで適職と出会える可能性が高くなる
- HSPは大勢の人と関わったり無機質なものを相手にするのは得意ではない
- 共感力や創造性の高いHSPの強みを発揮できるクリエイターやカウンセラーがおすすめ
ここまで読んでいただいていれば、もうお分かりだと思いますが、正社員の適職がゴールではありません。
副業を含めた収入の柱を複数持つことで、自分なりのキャリアを築くことが重要です。
限りある自分の人生を会社に捧げる必要はないのです。
なかなか適職が見つからないなと感じる人は「静かな退職」を実践してみるといいと思います。
静かな退職とは、一言で言うと「会社に期待せず最低限のことだけやる」ということです。
この場合、人事評価も放棄します。
「静かな退職」とは、仕事に対するやりがいや熱意はなく、淡々と必要最低限の仕事をこなす働き方のことです。実際に退職はしないものの、退職が決まった従業員のような余裕をもった精神状態で働くことをイメージしてもらえると分かりやすいでしょう。
CORNER |「静かな退職」に気づき、適切に対処するためには
ある意味で静かな退職のように割り切ることができれば、どれだけダメな職場でも活用方法はあったりします。
適職ではなくても自分の将来のために、利用できる会社があればそれで良いのです。
そういった自分なりに「使える」環境のなかで、自分を磨き自分の目標を実現できるように準備していきましょう!
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