うう…また転職しなきゃいけないの?
転職回数が増えたらこの先厳しくなるかも
転職回数が増えると、自分の市場価値が下がりそうで不安になりますよね。
僕も8回転職を経験しているので痛いほど気持ちがわかります。
海外では転職することは当たり前なのに、日本はどこか後ろめたい気持ちになってしまいます。
なんだか悪いことしてるみたいな気分になります
結論、転職は悪いことではありません!
- 転職を繰り返す女性は自分にも原因があるが環境などの問題も抱えている
- 自分のなりたい姿を描き、目標を決めることでキャリアを構築していく
- 転職を繰り返しても採用される人材になることが重要
僕が8回の転職を実践して、年収を700万円台まで上げた実績から断言できます。
仮に転職しないままだったら、ここまでキャリアアップすることは難しかったと思います。
今の日本では環境に恵まれなかったり、学歴が低い場合には「転職」してキャリアアップしていく必要があるのです。
ただし無闇に転職したり、自分のキャリアにならないような経験を積んでしまっている場合は注意が必要です。
何度も転職しているうちに「ジョブホッパー」になってしまう可能性もあるからです。
それは本当に避けたい
この記事を書いている僕は、人事であり国家資格キャリアコンサルタントでもあります。
また転職を8回経験しており、多くの女性から転職の相談を受けてきた経験もあります。
この記事では転職が多くなることについて整理するとともに、「次の企業選び」を失敗しないようにするための考え方をまとめました。
最後まで読んでいただくことで、今後どう仕事と向き合っていけばいいかがわかります。
ぜひお付き合いください!
人事が相談に乗ってきた転職を繰り返す女性の特徴
僕はこれまで人事として、多くの女性が転職を繰り返すのを見てきました。
また、僕の相談されやすい人柄もあり、個人的に女性の転職の相談にも乗ってきました。
そうした中でこれまで見てきた、転職を繰り返す女性には特徴があったのです。
- 自分の軸やキャリアビジョンが弱い
- 条件の良かった前職と比べてしまっている
- 派遣社員や契約社員を仕方なく選んでいる
自分の軸やキャリアビジョンが弱い
転職回数が多い女性の特徴として、自分が何をやりたいかわからないという人が多かったです。
自分が目指したいものがないので、周りに影響されやすいのが特徴的でした。
誰もが目指したいものや、自分の軸をはっきりと持っているわけではないのですが、判断基準が弱いと振り回されてしまうものです。
私もあまりハッキリしてない
なきゃダメってわけでもないけどね
スマイルモア社の調べでは、女性の59%が「キャリア形成にあまり興味なし」と回答しています。
僕が相談に乗っていた女性でも、自分がやりたいことがないという人が多くいました。
決してやる気がないわけではなく、自分に任せられた仕事にはしっかり対応します。
一方で仕事を断らないので何でも屋になりやすく、器用貧乏のような特徴も。
本当にめちゃくちゃいい人!
もちろん仕事に貢献すれば、評価もされますしやりがいもあると思いますが、キャリアを形成できているかというとやや疑問が残ります。
またキャリアビジョンとはなりたい「将来の姿」のことですが、キャリアビジョンを持つことができていないので、何かをするモチベーションが弱いのです。
結果的に仕事で必要な資格を取ることを勧めても、僕が知る限り資格取得には至らないままでした。
条件の良かった前職と比べてしまっている
転職の怖い要素として、辞めた後に「前職のほうが良かった」と、辞めたことを後悔することが結構多いです。
僕も正直言うと、辞めたことを後悔した経験は1度や2度ではありません。
でももう戻れないんですよね…
そんなことあるんだ
識学社の調べによると「約60%」の人が、転職後に後悔をしていることがわかります。
半数以上の人が転職で後悔するのですが、実際失ってからでないとありがたみに気付けないことは多いです。
比較的条件が良かった前職と比べることで、転職先の不満が気になってしまい転職を繰り返してしまうのです。
あの会社のほうがいい人多かったなぁ
僕も同じ経験をしたのでよくわかるのですが、一度辞めたら二度と同じ環境には巡り合うことはありません。
特に前職が本当に条件面で、恵まれていたのであればなおさらのことです。
そもそも転職をしてしまうと、人間関係がゼロからのスタートになるので不満やストレスを感じやすくなってしまうのは仕方がないことだと割り切る必要があります。
派遣社員や契約社員を仕方なく選んでいる
転職は難しいと考えていたり、家庭の事情で仕方なく「非正規雇用」を選んでいる女性は多いです。
マイナビ社の調べでは非正規雇用で働く女性は、男性の3倍近くの人数になっていることがわかります。
これは僕のパートナーも同じ経験を持っているのでよくわかるのですが、一度派遣社員や契約社員を選ぶと正社員への転職のハードルが高くなります。
さらに、非正規雇用は雇用期間などの関係で、職務経歴や転職回数だけ増えてしまう傾向にあります。
そのため、事情がない限りは契約社員を選ぶことはあまりおすすめしてません。
正社員よりラクそうでいいのに
実際はそんなことはないよ
僕のパートナーは、正社員への転職が難しかったので、仕方なく契約社員を選びました。
短期的には契約社員から正社員登用を目指して頑張っていたのです。
しかし実際は正社員登用をチラつかせるだけで、契約期間満了まで正社員になることができず転職を繰り返すことになってしまいました。
女性もジョブホッパーになってしまう可能性がある
ここまでは僕が見てきた、転職を繰り返す女性の特徴についてまとめてきました。
転職を繰り返すことについては、すべての原因が本人にあるわけではなく環境なども影響していることが多かったです。
しかし、転職市場は甘くなく「転職回数」だけ増えてしまうことはデメリットも。
- 目的のない転職はジョブホッパーの入口に立っている
- 転職を繰り返すデメリットはスキルや経験が身につきにくい
目的のない転職はジョブホッパーの入口に立っている
「ジョブホッパー」という言葉を聞いたことがありますか?
1社で定着せずに転職を繰り返す人を、揶揄して「ジョブホッパー」と言う場合があります。
しっかりと定義があるわけではないですが、数年で転職を繰り返すとジョブホッパー扱いを受ける可能性があります。
なんか悪口ぽいね
実際「定着しない人」っていう意味で使うよ
僕も8回の転職経験があるので、立派なジョブホッパーの部類。
ジョブホッパーという印象を持たれることにはデメリットがあります。
- 定着しなさそう
- 能力が身についていなさそう
- 目的がなさそう
転職活動においては、人事からの評価が下がってしまう可能性があるのです。
転職回数多いと厳しくなるのね
一方で採用現場ではあまり使われないですが、ジョブホッパーの対となる「キャリアビルダー」という言葉も存在します。
キャリアビルダーは「目的」を持って、転職を繰り返しているという違いがあります。
一般的なイメージとして、逃げの転職がジョブホッパー、攻めの転職がキャリアビルダーという分け方がわかりやすいです。
転職を繰り返すことが悪いわけではありません。
キャリアビルダーのように目的を持って転職をしていれば、転職回数は強みや魅力に変わります。
転職を繰り返すデメリットはスキルや経験が身につきにくい
短い期間で、目的なく転職ばかりしていると、年相応のスキルや経験が身につかない可能性が高いです。
1年や2年といった期間の在籍では企業の中で、十分な信頼を得ることは難しく大きな仕事を任せてもらえないからです。
そもそも辞めるつもりで働いていると、その企業の中でスキルを磨いたり経験を積もうという積極性が失われるもの。
どうせ辞めるしなー
次どうするか考えないとね
実際、新人に大きな仕事を与える企業は少ないです。
何度もお伝えするように転職そのものは悪くありません。むしろ積極的に転職してもいいと僕は思います。
しかし、現職が嫌だから辞めるいわゆる「逃げの転職」を繰り返しているとスキルや経験が蓄積されないまま年齢だけ重ねることになるのです。
採用企業は、おおまかに以下のようなもので合否の判断をします。
- 貢献してきた成果
- 保有しているスキルや能力
- 求職者の経験
経験やスキルも重要ですが、どんな「成果」を出してきたのかも判断材料です。
職務経歴書にどれだけ成果を書いていたとしても、在籍期間が短ければ人事としては「大したことなさそう」と見透かされてしまうもの。
そしてバラバラのキャリアから、身についている経験やスキルが少ない印象を受けてしまいます。
転職を繰り返しすぎた人の末路とは?【経験談】
ここまでは転職ばかりするデメリットやリスクについてお伝えしました。
ポイントをまとめると、「企業から採用されなくなること」が転職を繰り返す最大のリスクです。
逆に採用されるために経験やスキルを積み上げていけば、転職を何度繰り返しても僕は大丈夫だと確信しています。
さてここからは、そんな転職を8回も経験した僕だからわかることを経験をもとにお話します!
- 8回転職しても結局ストレスは無くならなかった
- どの企業も予期せぬトラブルだらけ
- 我慢しすぎると働けなくなってしまうことも
8回転職しても結局ストレスは無くならなかった
逃げの転職と攻めの転職。
僕が経験した転職は、正直「逃げ」も「攻め」も混ざっています。
転職をするという動機の中には、必ず何か「嫌なこと」が起因しているのは事実です。
仕事をしていてストレスを感じるものから離れたいのです。
- 人間関係のトラブル
- 仕事の内容
- 会社の方向性
そしてそのストレスというものは、転職すれば解消されるような錯覚を覚えます。
考えるきっかけは嫌なことだったりする
まぁやっぱりそうだよね
実際、転職をすれば人間関係がリセットされて、まったく知らない人たちと過ごすことになります。
前職の上司や同僚といったストレス源はもういませんし、会社や仕事は自分が選び直したものです。
イケる気がする!
しかし結局どんなに環境を変えても、ストレスがなくなることはありませんでした。
良さそうと思っていた人間関係も、何かがきっかけにうまくいかなくなったりします。
さらにはモンスター社員が潜んでいたり入社してくることもありました。
心理学者のアドラーは「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と言っていますが、まさにその通りです。
断言します。何度転職しても人と関わる以上何かのストレスと向き合う必要があります。
僕が転職を8回繰り返した経験から言えることも、人間と仕事をする限りはストレスから逃れることはできないということです。
どの企業も予期せぬトラブルだらけ
8回も転職した僕は、もう次の職場に幻想を抱くことはなくなりました。
なぜなら結局どの企業でも、自分が望んでいないことや予期せぬ出来事は頻繁に起こるからです。
転職活動でどれだけしっかりと調べても、必ずといっていいほどトラブルが起こります。
トラブルは避けたいなー
僕も避けていたつもりだったんだけどね
僕が転職後に経験したトラブルには、以下のようなものがありました。
- 会社が倒産してしまった
- 望んでいない仕事をすることになった
- 求人に書いていることが違った
これは一部ですが、すべて想定外のトラブルで、どれも致命的です。
入社後にわかったことや、しばらく仕事をしていたら状況が変わったというものがほとんどでした。
入社前には情報がないので、事前に避けたくてもさけることができません。
こわすぎる
特に会社の倒産のような場合は強制的に転職回数が増えますし、突然無職になったのでかなり大きなトラブルでした。
企業は常に動いているので、入社前と状況が変わることも多々あります。
しかしトラブルが起きたからといって、その度に転職を繰り返していたら身が持たないのです。
僕は数多くの転職を経験する中で、トラブルに向き合うスキルを身に着けていくようになりました。
我慢しすぎると働けなくなってしまうこともある
多くの場合、転職の原因にはストレスが影響していることがほとんどです。
何かストレスを感じることで、状況を変えるために転職という手段をとります。
一方で、僕が相談に乗ってきた女性の中には、そのストレスに耐えて働き続ける人もいました。
だって転職すると不利になっちゃうし…
でも無理はしちゃダメだよ
ちなみに、そのうちの1人は僕のパートナーです。
僕の奥さんは過去に、正社員を目指して契約社員で働いていました。
契約社員といえども仕事量は、正社員並みでハードワークになることもあります。
正社員を目指して契約社員を続けていくうちに、パワハラによるストレスなどが重なってメンタルにダメージを受けてしまったのです。
本人はストレスに耐えながら正社員になることを目指していたのですが、働く事自体が難しい状況に。
もう少し早く相談に乗ることができていればと僕自身後悔しています。
それはつらい…
何かを我慢して転職をしないということも1つの選択肢ですが、その結果健康を損なってしまっては働くことも難しくなってしまいます。
人事目線で考えても、仕事をするうえで1番重要なことは「健康」であることなのです。
転職回数が不利に働くように、メンタルなどの健康を損なった経歴が残れば転職においては不利になる可能性があります。
自分が無理をしているなと感じる時は、我慢せずに転職をしてもよいのです。
ポイントは同じような環境を選ばないように、現職の問題を誰かに相談して整理していくことです。
転職を繰り返すのはわがまま?職場に原因があるケース
ここまで僕が女性の転職相談に乗ってきたケースや、自身の経験談をお伝えしました。
転職はどうしてもトラブルがつきものです。
転職を繰り返す人がわがままということではありません。
ここでは人事目線で見てきた、職場に原因があるケースをお話しします。
- ブラック企業や人間関係の問題は避けにくい
- 致命的なのは企業の経営不振の影響
ブラック企業や人間関係の問題は避けにくい
僕の転職に対する自論は「会社は入ってみないとわからない」です。
職場に以下のような問題があった場合、自分ではどうしようもないケースも実際にあります。
- ハラスメントが横行している
- お局おばさんや古株がいる
- 長時間労働など劣悪な環境
僕はこの環境で働いたことがありますが、どれもメンタルにダメージを負ってしまいます。
特に人間関係のトラブルは、入社前には気付きにくく発覚が遅れます。
事前にわかればなー
企業はあえて伝えないこともあるよ
お局おばさんがいた職場は、派閥ができてしまいとても居心地が悪かったです。
いじめやモラハラなどが日常的に行われていました。
またブラック企業だった場合でも、長く働くことが難しくなります。
日本労働調査組合の調べでは、3人に1人の割合で「自分の職場がブラック企業だと感じる」と答えています。
僕も8回の転職のうちほとんどが、ブラック企業の特徴を持っていました。
もちろん転職する時は、ブラック企業は避けていました。
しかしWebやSNSの情報だけで、実態を見抜くことは難しいのです。
このように職場や人間関係の問題で、転職せざるを得ない状況になってしまうことはあります。
致命的なのは企業の経営不振の影響
転職回数が強制的に増える原因の1つに、会社都合での退職があります。
僕は人事になる前に、1度「倒産」を経験しています。
うわー倒産とか本当にあるんだ
経験することは少ないけどね
ちなみに倒産した時の僕のキャリアは順調で、何も悩んでいませんでした。
だから辞めるつもりは、まったくなかったのです。
どちらかといえば、入社から5年くらい経過し、ようやく自分のポジションを確立して働きやすくなった時期でした。
本当に残念だった…
結局そこから転職を繰り返す人生がスタートすることに。
帝国データバンク社の調べでは、2023年の倒産件数は8,497件です。
企業数に比べて多くはないものの、現実としてそれだけの会社が1年で倒産しているのです。
また、倒産まで深刻にならずとも、企業が経営不振に陥れば早期退職募集なども他人事ではなくなります。
「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は27社(前年同時期20社)で、対象は4,474人(同1,314人)に達した。
引用:東京商工リサーチ|上場企業「早期・希望退職募集」状況
企業は経営ができなくなったり、相応の事情がある場合は早期退職を募ったり解雇することもあります。
僕自身も早期退職制度を募った企業に、勤めていた経験もあります。
転職する際には働く条件だけではなく、企業の経営が問題なさそうか気にしておく必要もあるのです。
仕事が続かない女性を企業の人事はどう見てるのか?
ここまでは転職を繰り返すことは、ただのわがままではないことを経験を踏まえてお伝えしました。
企業の経営状態や、お局おばさんなどの人間関係といった問題は表に出にくいものです。
求職者が予想することが難しいのが現実です。
さて、ここからは仕事が続かない女性のことを、企業の人事担当がどう見ているのかお話しします。
僕が15年人事として、経験してきた内容をもとに整理しました。
- 転職回数の多さを気にする企業は多い
- 転職回数が多くても評価される人もいる
転職回数の多さを気にする企業は多い
まず前提として、転職回数の多さはマイナス評価になります。
企業の選考を担当する人事は、企業によって異なる基準を持っています。
しかしほとんど共通しているのは転職回数についての考え方です。
リクルート社の調べでは「3回以上」の転職回数は、人事として気になるラインというデータがあります。
何回以上は不合格という基準はないものの、基本的には転職回数でその人のキャリアを想像していくということになります。
大手企業や応募の多い企業は、採用の手間を減らすために転職回数で足切りをしていたりします。
厳しいなー
一概に転職回数が悪いわけではないんだけどね
色メガネをかけて、偏ったイメージで求職者を見てしまうことを、「バイアス」というのですが転職回数はそのバイアスがかかりやすいんです。
- 定着することが難しそう
- プライドが高そう
- 経験や能力が低そう
転職回数の多さには事情があるとはわかっているものの、人事担当は忙しいのでそこまで考えていく余裕はありません。
このように転職回数が多いことにより、ネガティブなイメージを最初に受けやすいのは事実です。
そのため書類選考では転職回数のイメージを払拭することが難しく、不利になりやすいといえます。
転職回数が多くても評価される人もいる
転職回数が多くても採用される女性はいます。
大手企業など人気企業であれば転職回数で足切りなどができますが、中小企業は採用難であることがほとんど。
転職回数が多くても企業にフィットする人材であれば、積極的に採用していこうとする企業は存在します。
よかった…!
僕もそういう企業を選んできたよ
エン・ジャパン社の調べでは、転職回数3回以上でもミドル層の転職を実現させている人がいることがわかります。
これは採用する立場で言うと、求めている実績や経験があれば転職回数は妥協するというものです。
現実問題として、転職回数の多さでえり好みできる企業は一部。
多くの企業は成果を出せる経験があれば、積極的に検討したいと考えています。
じゃあ転職回数多くても大丈夫なんだ
ただしキャリアは、「一貫性」を持っていることが求められることが多いのも事実です。
バラバラのキャリアは、専門性が欠けてしまうのでどうしても魅力が弱くなってしまいます。
また1年や2年の経験は、人事担当からすると経験としてあまり評価しません。
転職を重ねていたとしても、トータルで3年から5年程度経験していることではじめて評価するイメージです。
ちなみに僕が8回もの転職を経験しているのに、いまだにビズリーチでプラチナスカウトをもらうことができているのは15年以上一貫して人事としてキャリアを積み上げているからです。
転職を繰り返す人は病気ではない!次を失敗しないために
ここまでは、人事が転職回数をどう評価しているかをお伝えしました。
転職回数が増えることにデメリットがあるのは事実ですが、キャリアが魅力的であればそのデメリットを払拭することも可能です。
最後は次の転職を失敗しないためにできることを、キャリアコンサルタント目線でアドバイスします。
転職を繰り返すことは病気でもなんでもありません。しっかりとポイントをおさえていけば自分に合った企業を探すことは可能です。
- 自分のありたい姿を考え続ける
- 人間関係を築くスキルを磨いていく
- 静かな退職で働きながらじっくり転職活動をする
自分のありたい姿を考え続ける
まず前提としてジョブホッパーのように転職を繰り返してしまわないように、目標を考えることをおすすめします。
目標がない限り、人は進む方向を見つけることが難しいのです。
難しく考えることはなく、数年後にどんな姿になっていたいか、どう働いていたいかを考えればよいのです。
結論その目標がない限り、転職をしても問題の解決にはならないのです。
この自分のありたい姿を目指すことを、ピーター・センゲ氏の『学習する組織』では、「自己マスタリー」と表現しています。
「自己マスタリー」は、自分が心から求めている結果を生み出すために、自身の能力と意識を絶えず伸ばし続けるディシプリン(学習領域)です。
引用:チェンジエージェント|自己マスタリー
ちょっと難しいなー
目標があるから頑張れるってことだよ
自己マスタリーという言葉は覚えなくていいですが、簡単に説明すると目標があるとそれに近づこうとする、エネルギーが生まれるというのがポイントです。
目標がなければ現状の不満ばかりが目につきやすくなりがちです。
一方で「ありたい姿」という目標があれば、その目標とのギャップに気づくことができるようになります。
そのため、目標を意識するというのは思っている以上に力があり、効果的といえます。
僕の10年前くらいの目標は「日本一の人事部長」というよくわからない目標でした。
しかし経験を積む中で今は「いい会社をつくる」というものに変わりました。
このように目標はどんどん変わっても大丈夫です。
まずは自分が思いつくワクワクする目標や、姿を想像するところから始めてみましょう。
人間関係を築くスキルを磨いていく
僕は人事を15年、転職を8回経験して確信したことがあります。
それは人間関係を築くことは、転職において最も重要なことだということです。
何を当たり前のことを言っているのかと、思っている人もいると思いますがこれは本当に重要なポイントなのであえてお伝えします。
そんなに大事なのか
特に転職後は意識したほうがいいよ
僕自身人付き合いが苦手で、新しい企業に転職したとしても関係を積極的につくるようなことはあまりしていませんでした。
しかし、仕事というものは人間関係による影響が大きいのです。
転職してすぐに人間関係を築く努力をしなければ、ずっと関係が深まらないままになります。
居心地のよさとは結局のところ誰かが用意してくれるものではなく、自分からつくりに行く必要があるのです。
ちなみに、帝国データバンク社の調べでも企業が求める人材像の1位は「コミュニケーション能力」になっています。
ランチを一緒に過ごしたり、飲み会に参加することは面倒という気持ちはわかります。
しかしそういったコミュニケーションの機会を逃してしまうと、いつの間にか孤立して働きづらい環境になってしまう可能性があります。
ぼっちの方が好きな人も多いと思いますが、それは人間関係ができてからでも遅くはありません。
どんなところでも、誰とでも働くことができる能力というのは、次の企業を探す時にも役立つはずです。
静かな退職で働きながらじっくり転職活動をする
転職をする時にやってはいけないことの1つが先に辞めることです。
基本的に転職活動は、在職中に行うことをおすすめします。
なぜならいつ内定が決まるかわからない上、人事からは離職中であることはマイナス評価になるからです。
そうなんだ…
後先考えていない印象を持つよ
ただ働きながら転職活動をすることの難しさは、僕もよくわかっています。
そこでどうしても在職中に転職活動をしたい場合に、おすすめなのが「静かな退職」という考え方です。
静かな退職とは明確な定義はありませんが、文字通り退職したように静かに働くというもの。
「静かな退職(quiet quitting)」とはキャリアアップや昇進などを目指さずに必要最低限の仕事をこなす働き方のこと。
引用:マイナビ|Z世代だけではない!社会に広がる「静かな退職」とは?
働かないということではなく、その企業で評価を上げようとせず必要最低限の仕事だけこなすというものです。
残業などは極力せずに、自分の時間をつくることだけに集中するような働き方なので、比較的転職活動もしやすくなります。
それはいいかもなー
ただこの静かな退職は、上司や同僚の心象を悪くするので、辞めることを決めた企業に限って実践するようにしましょう。
転職を繰り返すことについてよくある質問
自分らしいキャリアを磨いていけば転職を繰り返しても大丈夫!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事をまとめます。
- 転職を繰り返す女性は自分にも原因があるが環境などの問題も抱えている
- 自分のなりたい姿を描き、目標を決めることでキャリアを構築していく
- 転職を繰り返しても採用される人材になることが重要
転職を繰り返すことは悪いことではありません。
僕自身転職をしたからこそ、自分の天職である人事に巡り合うことができました。
天職に巡り会えたのはたまたまのラッキーではなく、自分がどうありたいかを考え続けた結果です。
ずっと考え続けたからきっかけに出会ったという感じです
わたしも考えようかな
この記事でもお伝えしたように、目標があることは働くうえで重要な役割を果たします。
そして結論として、お伝えしているように転職を繰り返しても採用される「強み」があればいいのです。
その強みとはあなたがすでに持っている「価値観」や「経験」といったものです。
企業が採用したくなるようにしっかりと自分のキャリアを考えて、経験を積んでいきましょう。
この記事があなたの役に立てていれば嬉しいです。