退職が決まると急に冷たくなった
事前に相談しない自分が悪いの?
罪悪感があって退職を言い出しにくい
転職先を決めてから退職することって、なんだか悪い気がしますよね。
全く悪いことではないのに、どこか罪悪感があり後ろめたい気持ちになってしまいます。
僕も、退職する時の気まずさを何度も味わってきました。
特に会社のビジネスパーソンとしてのレベルが低いほど、「裏切り者」と言いがかりをつけてくる傾向がありました。
そういう職場では退職時の嫌がらせが多く、「辞めにくい心境」にさせられてしまいます。
そんな会社あるの?
一部はいまだに存在するよ
この記事の結論としてお伝えするのは、転職は「内定が出ない限り」辞めてはいけないということです。
つまり、転職が決まってから退職する以外に選択肢はありません。
では「裏切り者扱い」されないように事前に転職や退職の相談を、社内でする必要があるのかと言うとそれは違います。
何も相談する必要はないのです。
言いがかりをつけてくる人や、態度を変える人はどこの会社でも必ず存在します。
事前に相談したところで、あなたが不利になるだけです。
- 転職はキャリアアップの近道になる
- 絶対に辞めるのは内定が決まってから
- 退職時には細心の注意を払う
この記事は退職について、30時間以上の時間をかけて調査と執筆を行っています。
記事を書いている僕は、8回の転職と15年以上人事として、退職者を見送ってきた立場を経験してきました。
あらゆる職場での「退職場面」を見てきた僕だから言えることがあります。
また、世の中にある退職の記事は、人事から見るとズレている内容も多く、鵜呑みにするのは気をつけたほうがよいと感じます。
そのためこの記事では、客観的な人事の目線も加えているのです。
もしあなたが「このままでいいのかな…」と悩んでいるなら、少しだけお時間をください!
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最後まで読んでいただくことで「辞める会社」のことは、気にしなくてもよいということがよくわかるようになります。
ぜひ最後までお付き合いください!
転職は内定が決まってから!自ら考えて行動することに価値がある
最初に、転職することの価値についてお話しします。
辞める時には嫌がらせをされることもありますが、正直そういったことは気に病むだけ「損」です。
まずは、周りではなく自分に意識を集中させましょう。「転職」という行動には自分にとても価値があるのです。
ここでは、あなたが決めた方向に自信を持って進めるようにまとめました。
同じ会社を続けることのリスク
【決断】自分で決めるという覚悟
キャリアアップの方法は転職が正しい
同じ会社を続けることのリスク
会社というのは「個人の都合」は考えていません。
しかし、あなたが辞めようとすれば「会社の都合」で止めようとするのです。
あなたが大事なのではなく、投資したコストや替わりを採用するコストなど「手間」をかけたくないからです。
エン・ジャパン社の調べでも、上記と同じ理由で慰留(思いとどまらせる)活動をしているという結果が出ています。
こうした前提があることを知っておいてください。
いい人だと思ってた
いい人なら普段から関係つくるよ
また、この世の中において、ずっと変わらず「同じ」ものはありません。
あなたも今勤めている会社に入る前と、今とでは価値観や「ものの見方」は変わっているのではないでしょうか。
僕もそうですが入社当初に抱いた気持ちのまま、ずっと働き続けることなどは不可能です。
少しずつ仕事や会社のことを知るという経験を通して、「ここじゃないかも」という違和感を感じるようになります。
実際あなたはその違和感に気づいた結果、転職という行動を選んでいるはずです。
違和感に気づき転職をするあなたは、入社当初よりも「成長している」と言えるのです。
会社に残る人の特徴
一方で、こうした些細な違和感を無視し続けていると、本当は何がしたいのかがわからなくなる「鈍感」になります。
同じ会社を長く続けるリスクは、自分に対して鈍感で思考停止になることです。
エン・ジャパン社の調べでは「転職するほうがリスクが高い」と考えている人が「74%」もいることがわかっています。
転職することにリスクがあるから動かない、と考える人のほうが圧倒的に多いのです。
このように根本的に会社に「残る人」と「辞める人」は、価値観が異なるので相談する意味がありません。
リスクをとらず、会社に残っている人たちには以下のようなタイプが多いです。
会社や仕事が好きで違和感を感じない
違和感を感じているけど我慢している
思考停止している
「会社や仕事が好きで違和感を感じない」タイプは理想的な状態なので問題はありません。価値観は人それぞれですし、その会社が合っているということです。
このタイプと話しても価値観が合っていないので、説得されるだけで話しても疲れるだけです。
「違和感を感じているけど我慢している」タイプはあなたと同じような違和感を感じています。辞めたいという気持ちを持ちながら何らかの理由で続けています。
このタイプが上司や同僚だった場合、あなたに嫌がらせをする可能性があるのでできる限り近寄らないほうが安全です。
「思考停止」タイプは会社で働くことに何も感じず鈍感になっている人たちです。そこから得るものがあるとすれば、反面教師にするくらいです。
キャリアアップの方法は転職が正しい
今まさに、転職をしようとしているあなたに朗報です。
キャリアアップするためには、「転職」することが一番の近道です。これは転職すれば年収が上がるといった、適当なことを言っているわけではありません。
僕自身が「8回転職」した経験と、「人事」という会社経営に関わってきた知見があるからこそ言えることなのです。
どういうこと?
詳しく説明するね
会社経営の話になりますが、会社は無限にお金があるわけではありません。
限りあるお金の中で、人を雇いビジネスを成長させていく必要があります。
従業員に対しては夢があるような、「キャリアパス」を描ける人事制度を組み立てるのです。
なぜなら、会社の現実を知り会社を辞められては困るからです。
企業の人材育成制度の中でどのような職務にどのような立場で就くか、またそこに到達するためにどのような経験を積みどのようなスキルを身につけるか、といった道筋のことをいいます。
HRpro│キャリアパス
実は会社でどこまで上を目指せるか、という上限は最初からある程度は決まっています。
ある一定の段階まで登りきると、長い「踊り場」のようなステージに入ることになるのです。
僕たちのキャリアは、「鉢植えの植物」に例えるとわかりやすいです。
鉢植えされた植物は、鉢のサイズ以上には大きくなることはできません。一定の大きさになったらそこでストップします。
成長したら大きな鉢に移し替えないと、さらに成長を促すことはできないのです。
人生は厳しいもので、誰も「キャリアの植え替え」のタイミングを教えてくれません。
自分で気づく以外に方法はなく、気づいて行動しているあなたは幸運とも言える状況です。
転職したほうが年収は上がる
前述した通り、会社にはお金の上限がありその中で経営をしています。
昇給するペースもその上限によって、人事制度として決まっているものです。
エン・ジャパン社の調べでは、転職して年収が上がったと答えた人は「52%」いることがわかります。
実際に僕も転職で何度も年収が上がった経験があるので、転職して年収を上げられることができるのは事実です。
なぜ上げられるかというと以下のような理由があります。
前職が低すぎる
希望年収を交渉できる
経営が安定している
今の会社の常識は、外に出たら「非常識」だったということはよくあります。
転職先の給与水準が高ければ年収を上げることは簡単ですし、自分が希望する年収を伝えることもできます。
前職では何年も必要だった昇給額を一度の転職で実現することも不可能ではありません。
僕は最高で「50万円」ほど年収を上げたことがありますが、これは当時勤めていた会社の昇給水準に換算すると6年以上は必要な金額でした。
転職では住む国が変わるほど、常識も変わるのであまり前職の常識にとらわれすぎないように注意する必要があるのです。
自分の目指したい年収を考えておきましょう。
キャリアは偶然見つかる
キャリアアップに転職したほうがいい理由のもう1つは、キャリアは「偶然」見つかるからです。
この考えのもとになっているのは、心理学者のジョン・D・クランボルツ教授が提唱する『計画的偶発性理論』というものがあります。
難しい・・・
内容はそこまで難しくないよ
ビジネスパーソンとして成功した人のキャリアを調査したところ、そのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものだったそうです。このことをきっかけに、クランボルツ教授は計画的偶発性理論を提唱しました。
リクルート│計画的偶発性理論とは?クランボルツ教授に学ぶキャリアデザイン
キャリアの80%は偶然決まるという理論なのですが、実際僕は8回の転職の中で偶然「人事」という仕事を見つけました。
「入らないとわからないのが会社で、やってみないとわからないのが仕事」というのが、僕の自論です。
実際何が自分に合うかは経験がなければわからないのです。そのため転職して試してみるということにはとても価値があります。
転職にリスクはありますが、ずっと同じ会社で働くことも「年齢を重ねる」という転職以上のリスクを抱えます。
転職を重ねていけば、経験が増えて自分の可能性を見つけることにつながっていくのです。
【決断】自分で決めるという覚悟
転職先を決めてから退職を伝えると、残念ながらどこの職場でも冷たく扱われます。
辞めるとわかった瞬間によそよそしくなったり、「裏切り」などという言いがかりをつけてきます。
僕も複数の職場で、実際に経験したことなのでよくあることだと思います。
感じ悪い
気持ちはわかるけどね
冷たく嫌な態度をとる「元仲間」は、あなたの人生について、何1つ責任を持っていません。
また、嫌な態度をとるのは、家族や恋人のように心配していたり、寂しいという感情ではありません。
ただ「どこか気に入らない」という理由だけで、嫌な態度をとっているだけなのです。
誰からも相手にされなくなる
会社内で仲間外れにされる
上司から理不尽なことを言われる
このように辞めるタイミングで行われる嫌がらせは、『ヤメハラ』と一般的に言われています。
僕がお伝えしたいことは、嫌な態度をとる「元仲間」に気を遣う必要はないということです。
転職先を決めて退職を伝えると、嫌な態度を取る元仲間は必ず現れると思ってください。
そのうえで相手にする必要はないということをお伝えしたいのです。
一方で、あなたが、相手にしないといけないと感じる背景には、円満退社したい気持ちやなるべく後腐れのないように最後を迎えたいという気持ちがあると思います。
しかし、『ヤメハラ』を行ってくるようなレベルの会社だった場合、残念ですがスッキリと終わることは難しくなります。
元仲間のヤメハラは、退職という選択の「副作用」のようなもので、気にする必要がないのです。
ただ、安心してください。どんなに嫌がらせをされても、辞めた日にはスッキリできます。
僕は辞める日の当日まで嫌がらせをされたことがありますが、会社を去ったその日はなんとも言えない解放感がありました。
そして新しい職場では、そのような嫌がらせをまったく知らない、新しい仲間が待っています。
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退職に関係する法律や権利をベテラン人事が解説します
ここでは従業員として退職の時に役立つ法律や権利について、ベテラン人事の僕が解説します。
退職することは裏切り行為のように、罪悪感を感じてしまいがちですがドライに考えれば「契約」をしているだけです。
労働契約を解除するための知識をここで整理していきましょう。
- 憲法22条の職業選択の自由と民法627条の法的に有効な解約の申し入れ
- 労働基準法第16条で損害賠償は禁止されている
- 労働組合による団体交渉
憲法22条の職業選択の自由と民法627条の法的に有効な解約の申し入れ
ネット上の口コミには、以下のような悩みを抱えている人がいました。
まるで裏切り者のように上司から罵られました。こんな私は裏切り者のように扱われなければいけないですかね?また、転職先を決めてから退職を申し出るのが一般的ではないでしょうか?みなさんどう思われますか?
引用:Yahoo!知恵袋
僕も上司に退職を報告したら罵倒されたことがありますが、ブラック企業などでは結構よくあることです。
いやな会社だな
上司は自分の評価にもなるからね
記事でお伝えしているように、退職することは何も悪いことではありませんし、次を先に決めておくのは生活を守るためにも当たり前の行為です。
そうした行為を国は保障してくれているのですが、関連するものは以下の2つです。
- 憲法22条の職業選択
- 民法627条の法的に有効な解約
まず僕たちは好きな仕事に就くことができるという権利をもっています。
日本国憲法(昭和21年憲法)第22条第1項においては、「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」と規定されており、これは、職業選択の自由を保障しているものである。
引用:厚生労働省|憲法22条に規定する職業選択の自由について
ですから、どんな仕事に就こうが本人の自由であり、誰も邪魔をすることはできないのです。
また民法の627条では解約を申し入れてから2週間経てば、雇用契約は終了することが明記されています。
第627条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
引用:厚生労働省|民法(明治29年法律第89号)(抄)
退職届を出すことができれば最短2週間で退職することが認められているのです。
ちなみに「退職願」は使用者の承諾が必要となるので効力としては弱いです。退職の意思表示を示す場合には「退職届」を出すようにしましょう。
労働基準法第16条で損害賠償は禁止されている
退職をすることを伝えると「損害賠償を請求されるのでは」と不安に感じる人もいると思います。
- 途中でやめたら、違約金を払え
- 会社に損害を与えたら○○円払え
実はそのようなことはできないことが労働基準法で決められています。
労働契約の不履行について違約金を定めたり、損害賠償額を予定する契約をしてはいけません。
引用:厚生労働省|賠償予定の禁止(第16条)
退職することが原因で損害が発生した場合は別ですが、基本的には上記の労働基準法があるので損害賠償を請求することはできません。
まとめると会社が個人の退職について、干渉できることはほとんどありません。
もちろん引き止めはできますが、それはあくまで交渉するだけなのでドライに対応するのであれば無視しておけばよいのです。
労働組合による団体交渉
最後は労働組合の存在についてお伝えします。
中小企業だと労働組合がないことが多く、あまり存在を知らないという人も多いのではないでしょうか。
労働組合は従業員側の味方であり、会社と交渉することができる組合です。
1. 労働者が労働組合を結成する権利(団結権)
2. 労働者が使用者(会社)と団体交渉する権利(団体交渉権)
3. 労働者が要求実現のために団体で行動する権利(団体行動権(争議権))
引用元:厚生労働省|労働組合
もし自分で退職を言うことができないような職場の場合は、労働組合が関わっている退職代行に相談することがおすすめです。
労働組合が関わる退職代行であれば、退職することだけではなく、有給消化や退職の交渉など幅広く対応してくれるのです。
自分1人では厳しいと感じたら、団体交渉権をもつ労働組合に相談するというのも選択肢としてはありです。
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僕が転職先を決めてから辞めた体験談
ここまでは、転職先を先に決めておく重要性をお伝えしました。
転職は誇張ではなくキャリアアップの近道です。同じ会社で安定したキャリアアップが、約束されていたのは過去の話です。
ここからは僕が実際に体験したことや、人事として見てきた退職者のお話しをします。
【事実】95%は転職先を決めてから
8回の転職経験から言えるアドバイス
辞める人を裏切り者だと感じた経験
【事実】95%は転職先を決めてから
まずはじめに人事として見てきた退職者の実態についてです。
結論として、僕が見てきた人たちの「95%」は転職先が決まってから、行動を起こしていました。
転職先を決めず、事前に相談するような人は残りの「5%」程度です。
そのため、基本的に会社としてできることはなくただ承諾するしかないのが実態です。
みんな先に決めるんだ
だいたいそうだね
一方でエン・ジャパンの調べでは転職先を決めて言う人の割合は「36%」となっており、僕の体感よりかなり少ない数字になっています。
年代により多少のバラつきはありますが、それでも違和感を覚える数字です。
僕はほとんどの面接で「すでに退職は社内に伝えていますか」と聞いています。
「退職を伝えている」という割合は、やはり5%程度です。ほとんどの人が内定をもらってから行動しています。
早めに退職を伝えることのメリットは、心置きなく転職活動を進められるという点です。
ハードワーク過ぎて転職活動に専念できる時間がないという職場であれば、早めに伝えるメリットはあります。
しかしそうではない場合はデメリットのほうが大きいです。
いつまでに辞めるか決める必要
ヤメハラを受ける可能性がある
仮に残った場合でも冷遇される
1番のデメリットは「残った場合の冷遇」です。退職すると宣言しても、転職活動がうまくいかずに現職に留まる可能性は十分あります。
転職活動がうまくいく前提で考えると先に伝えてもいいのですが、失敗する可能性があることを頭に入れておく必要があります。
また、転職先が決まっていなかった場合でも、退職を伝えることは上司や周りにとっていい印象を与えることはできません。
「辞めるつもりで働いているのか」といった、偏見を持たれて仕事がやりにくくなるだけなのです。
8回の転職経験から言えるアドバイス
僕が8回の転職をした経験から言えることは、会社は「辞める時に本性を出す」ということです。
多くの会社を見てきましたが、退職が決まってから辞めるまでの期間は、あまり気持ちのいいものではありませんでした。
僕が務めていた会社のほとんどが「ブラック企業」だったというのもあり、ありとあらゆるヤメハラを受けてきました。
仲間外れにされる
全社イベントに誘われない
送別会など見送りをしない
これらのヤメハラをしてきた会社は3年から5年と、そこそこ長く頑張って務めてきた会社です。
それなのにも関わらず、「辞める」と言っただけで、これだけひどい仕打ちをしてくるのです。
辞めて正解だね
まぁそういうことだよね
送別会が開かれないなどは序の口で、在籍期間にも関わらず全社イベントに招待されないということもありました。
さすがに腹が立ったので招待されていないものの、当然参加する権利はあるので参加しました。
当時の上司は、僕をイベントか追い出したくて仕方がないような態度だったのを覚えています。
僕はこうした辛い経験を重ねる中で、会社というものの見方が変わっていきました。
会社にはビジョンや経営目標という、全員共通のゴールがあります。
共通のゴールがあるからこそ、ある程度は仲良くするし協力もします。
その関係が良好な時は、友達や戦友のように思える時さえあるものです。
しかし、その「会社」というステージから降りた人は、共通するゴールがなくなり関わる必要性がなくなります。
退職を伝えた瞬間に冷たくなるのは、心理的に仲間から「他人」に戻るからだと考えています。
「あなたはこの会社の未来には興味がないんだね、わかったよ」という冷めた気持ちです。
急に冷たくなる
僕にも公私ともに、関係づくりに時間を注いだ「戦友」レベルの仲間がいました。
本当に多くの時間を割いてきたのですが、やはり退職後に関係を維持することは難しく縁が切れています。
アドバイスとして言えることは、職場の関係づくりにプライベート含めた「仕事以外の時間」を使うことは不要ということです。
会社で知り合った人は社内恋愛でもない限りは、職場が変われば関係も変わり疎遠になります。
必要以上に関係を築くよりも、自分のために時間を使うことを優先すべきです。
辞める人を裏切り者だと感じた経験
この章の最後では、ここまでのお話しとは逆に、僕が裏切り者だと感じた経験をお話しします。
退職者を見送ってきた立場なので、中にはひどい辞め方をして裏切り者だと感じる人もいたのです。
誰かの退職の時に何も感じない人はいません。
悲しい気持ちや怒りの気持ちなど、それまでの関係によって引き起こされる感情は本当に様々です。
僕が裏切り者と思った、辞める人の共通点は「ズルい管理職」でした。
嘘の病気で辞めたマネージャー
何もせずに逃げた部長
わざとミスをして辞めた部長
上記の人たちは、部下を置いて逃げるような辞め方をしたのです。
そんな人いるの!?
僕の中でも数少ない例だよ
どんな辞め方だったのかを少しお話しします。
まず「何もせずに逃げた」部長は、数年間何もしていない人でした。
部長なので重い責任を持っているはずなのに、のらりくらりと仕事をせず自分のペースでずっと過ごしていました。
そして、会社がピンチの状態になった時、部下を置いて消えるように辞めていったのです。
それまで一緒に仕事をしていた人たちは、完全に置いてけぼりの状態になり途方に暮れていました。
次に「わざとミスをして辞めた」部長は、不祥事を自分で起こして辞めるという珍しいケースでした。
当時は会社が大きく変わり、部長に求められることが増えていたのです。
増え続ける重圧に耐えかねたのか、誰から見ても「わざと」と思える大きなミスをおかします。
部長はそのミスの「責任をとる」という理由で、辞めることを選んだのです。
部長の退職は、現場に大きな混乱を招く結果となりました。
僕は基本的に「転職はするもの」だと思っているので、退職することを聞いても裏切り者と思うことはありません。
しかし、事例でお伝えした部長たちのように、部下を置いて「自分だけ先に逃げる」人に限っては裏切り者だと思っています。
僕の中では、このような人にはならないようにしよう、という反面教師になりました。
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内定が決まってからの退職で裏切り者扱いされても気にしてはいけない
ここまでは僕の体験談をお話ししてきました。
会社は結局のところ他人の集まりなので、辞めるときには元の「他人」に戻るというのが経験から言えることです。
経験するとわかると思いますが、辞めた翌日から一切関わりがなくなります。
ここでは退職は「裏切り」なのか、という観点でお話ししていきます。
裏切りはしているという事実
雇われているというマインドは危険
周りが裏切らない保証はない
裏切りはしているという事実
裏切るという言葉の意味は、何かしらの「期待」に反するということです。
次を決めてからの退職は裏切りなのかという疑問についてですが、言葉の意味からすると裏切るということにはなります。
1 味方に背いて敵方につく。「同志を—・る」
weblio│裏切る
2 約束・信義・期待などに反する。「信頼を—・る」「おおかたの予想を—・る」
「次を決めてから」辞めることが裏切りというよりは、辞めて他社(引用で言う敵方)に行くこと自体が裏切りと感じる要素になります。
まず、「辞めて他社にいくこと」が裏切っていると感じられる大きな要素であり、その次に「先に転職先を決めているなんて」という感情がきます。
転職8回の経験と人事を15年以上している僕には、転職活動を失敗しないための「ルール」があります。
以下の2つは様々なリスクを抱えることになるので、「転職活動のルール」から外れることになります。
転職先を決めずに辞めることと
転職を事前に社内へ伝えること
ようは、在職中に「誰にも言わずに転職先を決める」ことは、転職活動における絶対のルールなのです。
言っちゃだめなんだ
言うメリットがないんだ
そのため、どうしても現職からは裏切りという評価を受けることになりますが、そこは気にしても仕方がありません。
仮に転職先を決めずに辞めて転職活動をすれば、いつ決まるかわからない状態のまま無職で過ごすことになります。
それよりは裏切り者と思われた方が、気が楽というものです。
また、事前に社内に対して転職活動するということを伝えれば、『ヤメハラ』を受けるリスクが高くなるのです。
次を決めないことも、事前に言うこともどちらもあなたにとってはメリットがありません。
このようなリスクを背負ってまで、現職に向き合う必要はないのです。
雇われているというマインドは危険
裏切り者なのかという罪悪感を感じてしまう気持ちの背景には、これまで「お世話になった」という気持ちが含まれています。
会社で働いていると、このままずっと同じ関係が続くような感覚になるからです。
僕もそうでしたが、退職することで自らその関係を断ち切ることに、強い「罪悪感」を感じてしまうものです。
特に社会人経験が少ない時期は能力も低く、「雇ってもらった」という感覚のまま働いている人も多くいます。
能力が低いうちは貢献できることも少ないため、雇ってもらっていると思い込みがちです。
お世話になった
間違いではないけどね
しかし、会社との関係はあくまでも「契約上」のものです。
会社との関係をつくっている雇用契約がなくなれば、あなたと会社の関係は切れます。
恩や義理を感じて、長く勤めても結局いつかは他人に戻るのが会社の人間関係です。
本来は勤めている間に貢献することで、恩や義理といったものは返していると考えるべきなのです。
また、雇ってもらっているという感覚のまま働いていると、「会社と対等である」と考えることはいつまでもできません。
会社と対等、つまり会社から雇用契約を結ばれるに値する能力を持っているという自覚を持つことです。
この感覚がなく雇われたつもりのままでいると、仕事に受け身のクセがついてしまうので危険です。
これから求められる組織と社員の関係では、社員は「雇われている」という認知ではなく、価値を創造するためや、自分が大切にしていることを実現するために、「この組織を選んでいる」という認知をもてることが大切なのかもしれません。
ヒューマンバリュー│エンゲージメント
経験が浅いうちは対等だと考えることは、なかなか難しいですが意識することはできます。
あくまでもあなたは、会社を選ぶ立場にいます。たまたま今までは、現職の会社を選んでいたに過ぎないのです。
「会社と対等」という視点で考えれば、辞めることが裏切りだとしても罪悪感を感じる必要はなくなるはずです。
会社から雇われているのではなく、会社を選んでいるという視点を持つことをおすすめします。
周りが裏切らない保証はない
転職先を決めて退職をすると、裏切り者扱いされるのは避けることはできません。
前述した通り、実際には裏切るという行為をしているからです。
残される人からすると、「見切りをつけられた」ような感覚になるので、退職のタイミングで何を言おうが関係は改善することはありません。
一方で、周りの人たち自身が裏切らないとは限らないのです。
信じてたのに
結局自分のことが優先だからね
例えば、人が多く辞めるような過酷な職場だった場合には、一緒に頑張っていた仲間が先に抜けていきます。
残っていた方が苦しくなるから自分が有利なタイミングで素早く抜けようとするのです。
また、離職率の高くない職場でも、前述の通り退職を考えているということはリスクがあるので周りにいう人は少ないです。
ビズヒッツ社の調べでは転職活動を相談する相手は、「家族」や「誰にも話さない」が上位です。
相談をするとしても、基本的には「会社の関係者以外」としか話さないのが多数です。
結局のところ周りの人たちも、転職活動をする時には誰にも言わず裏切り者扱いをされて辞めていくことになるのです。
そして、そのタイミングが今じゃないというだけです。
たまたま先に辞めることになったあなたに問題があるのではないので安心してください。
実際僕が面接をする求職者のほとんどが在職中であり、誰にもいっていないのです。
周りの人たちも結局は自分の都合で動いているので、あなたはあなたの都合で動いてまったく問題はありません。
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次が決まっていると裏切り扱いする人たち
ここまでは転職先を決めて退職することは、裏切りなのかということをお話ししてきました。
お伝えしたように裏切りではあるけれど、気にしなくてよいというのが僕の考えです。
ここからは、誰が裏切り者扱いをしてくるのかということをお伝えしていきます。
ここでお伝えする人たちのことは、気にしなくて大丈夫です。
パワハラするワンマン経営者
労務管理できていない上司
勝手に仲間だと思い込んでいる同僚
パワハラするワンマン経営者
ワンマン経営者は従業員のことを「雇ってあげている」と考えています。
会社と従業員が対等な立場などとは考えていません。
自分の力で会社を大きくしたと思っているので、従業員はただの「駒」のような扱いをします。
そんなワンマン社長は、従業員から嫌われる要素を多く持っています。
好き嫌いで人事評価をする
パワハラが日常的に行われる
自分が正しいと思っている
上記以外にも要素はあるのですが、「自分が偉い」と思い込んでいることが嫌われる最大の原因です。
給料についても「払ってやっている」と勘違いをしています。
そのため、辞める従業員のことは、当然のように裏切り者扱いをするのです。
ついていかなくて正解
ワンマン社長は基本同じだよ
パワハラをするようなタイプのワンマン社長の場合は、辞めるとわかるとヤメハラに変わる可能性が高いです。
僕はワンマン社長に退職を知られてからは、無視をされるようになったり、嫌味を言われた経験があります。
さすがに企業の代表なので、失言になるようなことを言われたことはありませんが、明らかに態度が変わったのを覚えています。
残念ながら世の中のワンマン社長には、こうした器の小さいタイプが多いです。
もしワンマン社長に裏切り者扱いをされても、「器が小さくて残念な人だな」くらいに思っておけばよいのです。
労務管理できていない上司
会社の中で一番裏切り者扱いしてくるのは、上司の可能性があります。
そして裏切り者扱いしてくるような、上司のマネジメント能力は高くありません。
そもそも上司のマネジメント能力が低かったことも、辞める原因になっているからです。
「自分が原因」ということに気づくことすらできていません。
僕も辞める時に言われたことがありますが、上司が辞める従業員に向ける言葉や感情は「恩着せがましい」ものばかりです。
評価してあげたのに
頑張るっていってくれたのに
採用してあげたのに
僕の場合は「せっかく昇格させてあげたのに」と言われたことに加えて、「辞めるなら昇格を断ってほしかった」とまで言われました。
昇格したのは自分の実績があったからなので、当時はどういうつもりで発言しているのかわかりませんでした。
ひどいね・・・
まぁ最後だし気にしなかったけど
冒頭にお伝えした通り従業員が辞める原因の1つは上司です。
退職理由の上位は常に「人間関係」によるものですが、ビズヒッツ社の調べでは「上司」が原因の5位に入っていることがわかります。
僕の経験から言うと「上司ガチャ」のハズレの確率は80%以上です。
基本的に上司はハズレると、思っておいたほうがマシです。そもそも相性の合う人間なんてそんなにいないのです。
上司との相性の問題もありますが、労務管理ができていない上司のもとで働くと、不幸なことに「働きがい」が低くなります。
なぜなら労務管理というものは、職場環境や業務改善など働くうえでの職場環境の事柄がほぼすべて含まれているからです。
シンプルに言うと職場環境の改善を怠った結果、退職を出すような状態を招いているのです。
それなのにも関わらず、辞めるとわかると以下の書き込みのように退職者に責任の押し付けをしてきます。
・タイミングがクソ悪いな
Yahoo!知恵袋│職場の悩み
・転職先の試験受ける前に報告するだろ普通わ
・合格してから報告とな社会人としての常識がない
・お前の行為は今までお世話になった人に対しての裏切り行為やぞ
上司の発言は、全て自分に「ブーメラン」のように返ってきているのですが、そのことに気づくことはありません。
だからこそ、あなたは辞めるという決断をしたと思いますし、その決断は正しいのです。
勝手に仲間だと思い込んでいる同僚
同僚は言葉にはしないものの、裏切り者という感情を抱く人が多いです。
つい最近まで一緒に仕事をしていた人が、水面下でこっそり転職活動をしていたことに不信感を抱くからです。
同僚の場合は辞めることよりも、転職先を「いつの間に見つけていたんだ」ということに反応するのです。
僕は「残る側」も「辞める側」もどちらも経験していますが、多くの場合「辞める本人」に何かを言うことはまずありません。
「仲間だと思っていたけど、相談もされなかった」という事実が、同僚たちの心を固く閉ざします。
切ないね
辞める時はこうなるよね
残る側の心境には、以下のようなものがあります。
見切られたような寂しさ
自分の職場に価値がないような惨めさ
付き合いが無駄だった虚しさ
会社は、経営目標に向かって一致団結をしようとします。
ある意味、経営目標が会社の従業員を1つにしていると言ってもいいくらいです。
例えるならば、会社は「インターハイ」を目指しているチームのようなものです。
辞める人はその目標に、見切りをつけたような印象をもたれやすいです。
また、残る人にとってはその「目標や居場所」を、馬鹿にされたような感覚になります。
「会社自体は好きだ」などと取り繕っても意味がありません。
会社という「部活」を辞める人には冷たいのです。
同僚に対しては、こうした背景から退職を伝えた段階で不信感を抱かれます。
そのため、これまで通りのコミュニケーションは、できなくなると考えておくべきです。
一方で、同僚からどう思われようが関係はありません。次の職場に行けば過去の人になり、一切の関わりがなくなります。
退職までの期間は仲間だと思ってた同僚から冷たい態度を取られるかもしれませんが、そういうものだと割り切って付き合うことをおすすめします。
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在職中に次が決まったらやるべきこと
ここまでは転職先をきめて辞めると、裏切り者扱いしてくる人たちについてお話ししました。
人生は選択の連続です。自分のことに集中していれば、残される人の気持ちを考える余裕はないのです。
ここからは、対処法という意味で転職先が決まって辞めるポイントを人事目線を交えてお伝えします。
転職と退職はどちらが先?の正解とは
転職先は言わない
【人事視点】退職時に気をつけること
転職と退職はどちらが先?の正解とは
転職先を決めずに、退職を先にする人が一定数います。
理由はその方が簡単だからです。
仕事を辞めてしまいたいという気持ちもありますが、辞めてもすぐに転職先が見つかると思っているのです。
NEXER社の調べでは、退職後に転職活動をする人は「約40%」もいることがわかります。
これだけの割合の人が辞めた後に転職活動するなら、退職が先でも良いのではと思ってしまいます。
辞めてから転職活動をする人の理由は以下のようなものです。
在職中は忙しくてできない
一刻も早く辞めたかった
解雇された
多くの場合は、「忙しくて転職活動に専念できない」というものです。
解雇の場合は仕方ないですが、それでも解雇予告の期間もあるので辞めてからの転職活動は遅過ぎます。
調査結果は40%もの人が、先に辞めたことになっていますが、僕が人事として求職者を見てきた割合は前述した通り「5%」程度です。
少ない
実際はそんなものだよ
ただし、転職活動の経験が少ない人であれば、転職活動を甘く見て先に辞めてしまう可能性があります。
結論をお伝えすると、先に辞めるのは絶対に避けるべきです。
人事からみても、さまざまなリスクを抱えることになるからです。
空白期間が長くなる
無計画な人だと思われる
内定がゴールになってしまう
内定はいつ出るかわかりません。そんな不確定な状態で無職になるのは非常に危険な行動なのです。
エンジャパン社の調べでは、転職にかかる期間は約半数の人が6ヶ月以上必要だったと回答しています。
半年近く無職でいる可能性が、「50%」もあるのが転職活動の実態です。
軽い気持ちで、先に退職をしてしまわないように注意してください。
転職先は絶対に言わない
退職することが決まったら、誰にも心を開いてはいけません。
退職が決まると開放的な気分になり、口が軽くなることがあるので注意が必要です。
人事や上司が転職先を聞いてくることは多いですが、答えてあげる必要はありません。
聞いてくる理由は「競合企業に該当しないか」を確認する場合か、興味本位のどちらかです。
仮に競合企業だと言うことを知られた場合、ヤメハラをするような職場では嫌がらせが強まる可能性があります。
ひどい・・・
普通はしないけど
こうした退職の時にわずらわしい退職の問題を抱えたくない、という場合は『退職代行』を使うことも選択肢の1つです。
退職代行とは、団体交渉権を行使してあなたの代わりに退職交渉を行います。
また退職代行は、退職後に支払う成果報酬のため安心です。
労働組合が、雇う側と労働条件などを交渉し、文書などで約束を交わすことができる権利。
日本労働組合総連合会|団体交渉権
ちなみに同僚と、プライベートな連絡先を交換することも控えておいた方が安全です。
安易に連絡先を交換すると、退職後に面倒な連絡などがくることがあります。
競業避止義務とは
転職先を言わないことに問題はありません。
ただし競合企業に該当する可能性がある場合は、注意してください。
一般的な企業では、退職時に「誓約書」を書くことが多いです。
その内容に「競業避止義務」について、書かれている可能性があります。
競業避止義務とは、「在職中の企業と競合に当たる企業・組織への転職」や、「競合する企業の設立」などの競業行為をしてはならないという義務のこと。
パーソル│【弁護士監修】競業避止義務に法的効力はある?違反になるケースとは?判例で徹底解説
競合企業に従業員が転職をすることで、ノウハウや知識の流出を防ぐためのものです。
憲法第22条の「職業選択の自由」が守られているので、競合企業に行くことを禁止できるわけではありません。
あんまり効果ないのかな
問題になる可能性は低いよ
また誓約書そのものにサインしないことも可能です。
なかなか現実的には、退職面談時の書類にサインしないというのは難しいかもしれません。
しかし誓約書の内容に、納得できなければサインはしなくてもよいのです。
一方で誓約書にサインがなくとも、「就業規則」に競業避止義務について書かれていると誓約書の有無は関係なく効力を発揮します。
競合企業への転職はほとんど問題になるケースはありませんが、元の企業に損害を与えるような行為は当然ですが避けてください。
【人事視点】退職時に気をつけること
退職する時に気をつけることは意外と多いです。
特に人事目線で考えると、退職というイベントは軽率に動くべきではないと考えています。
まず、退職することを決めて転職活動をはじめた段階についてお話します。
おさらいも含めて以下が転職活動において、重要なポイントです。
転職先を必ず先に見つける
転職活動をしていることは言わない
有給休暇の確認は最後にする
転職活動において重要なことは、リスクをできるだけ下げることです。
特に意識するべきことは「会社に残る可能性」です。
え、辞めないの?
そのまま残る場合もあるよ
転職活動においては、内定をもらい会社を辞めることがゴールではあるものの、うまくいくとは限りません。
うまくいかなかった場合、会社に残れるようにする必要があるのです。
仮に退職のことや転職活動を誰かに漏らしていれば、すぐに社内に噂は広がります。そうなるとヤメハラを受けたり、居心地の悪い環境になってしまいます。
また人事的に気をつけてほしい点は「有給休暇の確認」です。
退職日を考えるために、有給休暇の残りの日数を問い合わせたら「辞めるつもりです」と言っているようなものです。
少なくとも人事部内には即日で噂が広がります。
そのため、細心の注意をはらい転職活動は、水面下で行うということを意識していきましょう。
退職届とは
絶対に辞めたい場合は、「退職届」を出す必要があります。
退職時に提出する申請書は「退職届」と「退職願」のいずれかですが、退職願は却下される可能性があります。
退職願は、会社(あるいは経営者)に対して退職を願い出るための書類であり(ということは、却下される可能性もある)、退職届は、会社に退職の可否を問わず、自分の退職を通告するための書類です。
マイナビ│退職願・退職届の違い
ブラック企業などの場合は、辞めさせてくれない場合や嫌がらせを受ける可能性があります。
僕は実際にその可能性がある職場だったので、「退職届」を出して有無を言わさず希望の退職日で辞めました。
有給休暇を使用する場合はその日を含めた退職日を設定しておきましょう。
リファレンスチェックとは
退職する時は、もう辞めるから関係ないと適当になってしまうものです。
実際関係はなくなるのですが、実は近年「リファレンスチェック」というものを導入する企業が増えてきています。
簡単に言うと、リファレンスチェックとは過去の会社にあなたの評判を聞く仕組みです。
そのため、仮に変な辞め方をしていたり迷惑をかけてしまうと、リファレンスチェックの際にマイナスの影響があることを言われてしまう可能性があります。
退職する時に、音信不通になってしまったり、引き継ぎを適当にしてしまうことは避けるべきです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
どうもです!
ありがとうございました!
転職先を決めてから辞めると、どうしても裏切り者扱いされるのは事実です。
一方で、記事でも述べた通り退職とは「選択の結果」であり、選ばれなかった現職の元仲間から反感を買うことになるのは仕方がありません。
記事の内容を3行でまとめていきます。
転職はキャリアアップの近道になる
絶対に辞めるのは内定が決まってから
退職時には細心の注意を払う
転職することは裏切りではあるものの、気にする必要はありません。
人生において選択をすることは今後も数多くあります。そのたびに関係者の期待に応えようとしてしまうと自分が何をやりたいか見失ってしまいます。
そして、結局のところ他人は他人です。
裏切りを気にしたところで、あなたへの見返りは何もありません。これは「先に帰りにくい」など日常の仕事においても同じことが言えます。
「自分がどうすべきか」という観点で、ものごとを決めていけば必然的によい方向に進んでいきます。
僕も周りのことは気にしないようになってから、やるべきことに集中できるようになりました。
この記事があなたの役に立てていれば嬉しいです。
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