転職したんだけど全然仕事ができない…
いつまで許されるのかなぁ
新人の時って頼れる人もいないし、不安しかないですよね。
しかも入社したばかりだから、右も左もわからなくて仕事ができないことがほとんど。
この記事でお伝えする結論として、新人が仕事ができないのは当たり前ということです。
- 新人で仕事ができないのは当たり前なのでメンタルを守りつつやり過ごそう
- 人間関係に意識を向けない限り仕事はしやすくならないので結果より先に関係をつくろう
- 慣れるまでは仕方ないが、その間も業務量を増やしたり積極的に行動していこう
僕も新人の時は仕事が全く出来なかった…
この記事を書いている僕は人事歴15年以上のベテランで、採用活動を通じて数多くの新人を見てきた経験があります。
新人特有の悩みもよく理解していますので、具体的にアドバイスをができます!
記事を最後まで読んでいただければ、新人の時にはどう行動するべきかがわかるようになります。
ぜひ最後までお付き合いください!
仕事ができなくても許されるのはいつまでか【人事解説】
まず最初に、新人はいつまで仕事ができなくても許されるのか、という疑問についてお答えします。
結論として、許す許さないの判断は会社によって違います。
また仕事ができないからといって、クビにすることは難しいので、とりあえずは過度に不安にならなくて大丈夫です。
- 会社は新人を1年くらいで見極めようとする
- 仕事ができないと試用期間でクビになるのか?
会社は新人を1年くらいで見極めようとする
新人が仕事ができるかどうかは、最初の1年くらいが目安だと考えてよいです。
マイナビ社の調べでも、新人扱いできるのは「1年」という回答が多くなっています。
1位:入社後1年ほど(12〜13カ月)まで……55.0%
2位:入社後半年ほど(6〜7カ月)まで……17.7%
3位:入社後3〜4カ月ほど……8.3%
引用:マイナビ|「新人だから仕方ない」が通用するのはいつまで?
新人のことをいつまで新人扱いするかは、会社や状況にもよりますが、ぶっちゃけパフォーマンスの発揮具合で変わります。
新入社員でもすぐに実力を発揮して結果を残した場合は、もう新人扱いはされません。
ある意味で「自走」できたタイミングが、新人扱いされなくなるタイミングとも言えます。
一人前になるタイミングですね
新人扱いされていたい…
そもそもの話ですが、人事的な観点から言うと「見極める」つもりはありません。
採用した段階で雇用の責任は会社にもありますし、仕事ができるようにする責任もあるからです。
そのため、人事や上司は「この人本当に仕事ができるのかな?」と初めから疑っているわけではありません。
ちょっと安心…
では、仕事ができなくてもいいのか?ということになるわけではありません。
会社には人事評価制度という、成果や行動を評価する仕組みがあります。
この評価期間が1年です。
この評価の結果によって、はじめて仕事ができているかどうかを見極めることになるのです。
年の途中から入社したのであれば、次の1年くらいまでは見極め期間になるでしょう。
ただ、評価期間の中でパフォーマンスを発揮できるかどうかは、本人だけではなく上司にも責任があります。
上司が適切に教育することができたのか?という点もポイントになります。
そのため「この新人、全然使えない」なんてことを言う上司は、上司を名乗る資格はありません。
仕事ができないと試用期間でクビになるのか?
新人のときに仕事ができないと不安になるのは、試用期間でクビになってしまう気がするからではないでしょうか。
僕も社会人経験が少ないころは、試用期間という文字の通り試されていると思い込んでいました。
え?違うの?
半分くらいは間違ってるかな
確かに試用期間というものは、従業員と会社がお互い見極める期間として設けられるものです。
しかし日本は労働基準法が厳しく、簡単には解雇ができないようになっています。
厳しい条件があるため、簡単には解雇(クビ)にはならないと思っても良いです。
特に労働契約法に定められている「客観的に合理的な理由」というのが難しいのです。
第十六条 解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。
引用:e-GOV|労働契約法
記事のテーマでもある「仕事ができない」状態、つまり能力不足は試用期間の解雇理由にはなりにくいです。
なぜなら期間が短くまだわからないから。
きちんと育成や指導をしたのかという会社側の責任が問われるので不当解雇になる可能性もあります。
お伝えしたいのは「仕事ができなかったらクビになっちゃう」という心配はそこまでしなくてもよいということです。
試用期間で解雇になる可能性が高いのは以下です。
- 経歴詐称
- 勤怠不良が改善されない
- 協調性がなく指示に従わない
まとめると「よっぽど」のことがない限り、試用期間でクビになるようなことはないのです。
イライラさせないために!仕事ができない新人の対処法7選
さて、ここまでは会社から解雇される心配はそこまで高くないという安心材料をお伝えしてきました。
ただし周りの従業員からの評価は別の話です。
仕事ができなくてイライラされないように、ここで僕が実践してきて効果があった対処法を身につけておきましょう。
- メンターを見つけてフィードバックを受ける
- 自己投資をして市場価値を高める
- 誰よりも業務量を多くこなす
- 地味な作業も嫌がらずにやり遂げる
- 完成度は30%で確認するクセをつける
- 自分のチェックリストとマニュアルを作り込む
- 社外で交流する機会をつくる
メンターを見つけてフィードバックを受ける
新人時代はとにかく、右も左もわかりません。
自分のやってることが正しいのかどうか、進んでいる方向が合っているのかは経験がないと判断が難しいものです。
仕事ができないと、新しい仕事そのものだけではなく、将来的なキャリアについてもよくわからなくなることもあります。
僕はすごく悩みました…
みんな悩むんだね
仕事の仕方などに迷ったらメンターを見つけることをおすすめします。
メンターは仕事の指導の他にも、精神面をサポートしてくれる役割があります。
ビジネスにおけるメンターは、自身が仕事やキャリアの手本となって、新入社員や若手社員に助言・指導をし、個人の成長や精神的なサポートする人を指します。
引用:グロービス経営大学院|メンター
大手企業の場合は最初からメンターをつけてくれることもありますし、そういう意味では手厚いです。
一方中小企業やスタートアップ企業で働くと、メンターは存在しないので自分で見つけるしかありません。
社内で尊敬できそうな先輩に、メンターになってもらうようにお願いするのも選択肢の1つです。
あの人にお願いするか…!
「社内に頼める人がいない」という人は、キャリアコーチングサービスを検討してみるのもありでしょう。
キャリアコーチングとはキャリアのプロと1対1でじっくりと対話をしながら、キャリアや仕事の悩みを解決していくサービスです。
有料ではありますが、キャリアや仕事の悩みは一生付き合うことになるので早めに解決しておくことをおすすめします。
キャリアコーチングには無料体験もあるので、気軽に1度相談してみるのもよいでしょう。
自己投資をして市場価値を高める
自己投資は必ずしてください。
なぜなら自己投資しない限り、成長することはあまりないからです。
なんだか意識高そう…
そんなことはないんだよ
学生時代は小学校から大学など、半分自動的に経験や知識が増えていきます。
しかし社会人は全員フラットで、何をどう学ぶかは個人の自由です。
大手企業や恵まれた環境に入ることができれば、市場価値の高まるような経験を積むことができますが、多くの場合はただ業務をこなす日々になるだけ。
気づいたらもう40代に…なんてことにもなりかねないのが社会人の怖いところです。
そうはなりたくないな…
僕は経営大学院(MBA)の恩師である、松本孝利氏から優秀なビジネスパーソンの特徴を教えてもらって実践を続けています。
それは「学び続けること」ができる人です。
採用の時に優秀だとしても、その後アップデートができなければ価値はどんどん下がっていきます。
特に新人はこれを意識しておくべきです。自分が採用された時の評価を上回れるように、必要なことを吸収していく必要があるのです。
新人で身につけることとして、仕事そのもののスキルに加えて「学ぶ習慣」があります。
学ぶ習慣が身につけば、どんな仕事でも順応できるようになります。
誰よりも業務量を多くこなす
地味に大変なことですが、業務量を多くこなすというのは、周りからの評価を高めるにはかなり効果的です。
業務量をこなすメリットはいくつかあります。
- 努力しているという評価を得られる
- 仕事が片付いて助かる人が増える
- 仕事の処理能力が高くなる
業務量を多くこなしていく中で経験が増えますし、必然的に周りからも「努力ができる人」という評価を受けることができます。
仕事ができないのであれば、時にはハードワークも必要です。
頑張ってみるか…!
ただずっとハードワークをする必要はなく、慣れてくれば自分のペースに戻すこともできます。
最初の1年くらいは一生懸命仕事を覚えるつもりで、人よりも多く業務量をこなすことをおすすめします。
僕は試用期間中は少なくとも業務量を増やして仕事をしています。
なぜなら仕事を覚える時間が必要なので、その分仕事の効率が悪いからです。
仕事をサクッと覚えられるような人なら、そんなことをする必要はないですが仕事ができないという悩みを抱えているならまずはやってみましょう。
地味な作業も嫌がらずにやり遂げる
就職や転職をすると憧れの仕事ができるような気がしてしまうものです。
アデコ社の調べによると新卒が辞める理由のトップは「希望する業務ではない」ことです。
多くの人が理想を追って転職していくことがわかります。
しかし実際、仕事は地味なものが多いです。
僕の本業である人事という仕事も、採用業務は一見華やかに見えるので人気職種ですが、裏ではすごく地味な作業をしています。
社会人を長く経験しているとわかるのですが、仕事の95%は地味な作業です。
その地味な作業の積み重ねによって、成果が出る一瞬がキラキラした輝く瞬間になります。
ある意味その瞬間のためにやってるよ
仕事はそういうものなのか
ちなみに地味な作業でも適当にこなしてしまうと、先輩や上司からの評価は下がりやすいです。
何のためにやっているのか、わからないくらい地味な作業でも、すべてに意味があるのでやり遂げる必要があります。
転職をする場合も、泥臭く地味なことをしっかりやってきたか、という部分は評価ポイントになるのです。
完成度は30%で確認するクセをつける
新人時代は仕事を完成させないと、報告してはいけないような感覚になります。
そのため報告までに時間がかかったり、進捗が進まなかったりするものです。
僕も報告は苦手でした…
上司に報告するの怖いよね
しかし、僕自身が上司になった時その思い込みは間違いだったということに気づきました。
上司としては、完成度が低くてもなるべく早めに報告してもらいたいと思っているのです。
なぜなら軌道修正ができるから。
期日ギリギリに的外れな成果物を出されても、取り返しがつかないのです。
な、なるほど…
だから早めに報告するべきなのですが、じゃあどのくらいならいいのかというと「30%」くらいの完成度です。
30%は低すぎるのでは?と思うかもしれませんが、早い段階でフィードバックをもらえたら間違えにくくなります。
その後は60%、80%くらいで段階的に確認をしていけばズレなく進められるのでおすすめです。
上司としても、報連相ができる新人としてポジティブな評価を受けられるでしょう。
自分のチェックリストとマニュアルを作り込む
僕が社会人20年目にして、いまだに継続しているのがマニュアルづくりです。
新しい仕事や複雑な仕事を覚える時には、オリジナルのマニュアルを作るようにしています。
手書きのメモや記憶頼りだと、抜けや漏れのリスクもありあまりおすすめできません。
ビズヒッツ社の調べでは仕事でやりがちなミスとして、入力ミスなど簡単なものが上位になっていることがわかります。
人間は普通に間違えるものです
よく間違えるよー
マニュアルをつくるメリットには、ミスを減らす以外にもいくつかありますが、僕が効果があると感じるのは「タスクばらし」ができることです。
タスクばらしとは文字通りタスクを分解することです。
「タスクばらし」はどうすれば良いのか。まずはゴールを確認し理解するところから始まる。その仕事は、何を達成することがゴールなのか、それがわかっていないと仕事を分解してリストアップすることはできない。
引用:ソニックガーデン|「タスクばらし」のやり方と具体的なコツ
エンジニア界隈では、「チケットを切る」などといってタスクばらしすることが前提になってたりします。
マニュアルをつくるために、タスクばらしをして工程を可視化するだけで仕事のミスは大きく減ります。
また、マニュアルとセットで「チェックリスト」があると良いでしょう。
人間の脳はそんなに正確ではないので、マニュアルの項目を終えたらチェックしていくことをおすすめします。
社外で交流する機会をつくる
最後にお伝えするのは、社外で交流しましょうということです。
新人時代は仕事が手一杯で、社外とのつながりを持つことを忘れてしまいます。
ですが、社内の環境や人間から学べることには限界があります。
小さい会社だと特にそうです
社外の交流は、刺激を受けることができますし、外の世界を知ることで視野が広がります。
僕はブラック企業で働いていた時、自分の環境が酷すぎることに気づくことができていませんでした。
社外の人と交流することで、自分の環境の酷さを知って転職を検討するようになったのです。
会社で働いていると、その会社が世界の全てのような感覚になります。
しかし会社から一歩外に出れば、会社の常識は非常識だったりするものです。
結構あるあるです
自分の環境を客観的に知ることで、どう行動するべきかということも見えてきます。
また、社外のつながりは、刺激を受けられるのでメンタルにも良い影響がありおすすめです。
人事が見てきた事実!仕事ができない新人の特徴とは?
僕は人事として数多くの新人を見てきました。
採用する時はよい評価でも、実際に入社したら実力を出せなかったという人もいます。
僕が見てきた仕事ができないと感じる新人の特徴をお伝えします。
- ミスが多すぎる
- パソコンなどデジタルスキルがない
- 勤怠が悪い
- 期限を守ることができない
- タスク管理ができない
- フィードバックをきちんと聞けない
- わからないが言えない
ミスが多すぎる
1番わかりやすく仕事ができない新人の特徴は、ミスが多すぎることです。
ミスは誰でもしてしまうものですが、仕事ができない新人はミスを繰り返してしまいます。
同じようなミスを繰り返してしまうのです
なんか間違えちゃうんだよね…
ミスが改善されない根本的な原因は、自分の仕事においてPDCAサイクルをまわすことができていないからです。
Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスを循環させ、マネジメントの品質を高めようという概念。
引用:NRI|PDCAサイクル
新人はPDCAサイクルでいうところの、「Do(実行)」だけ実行しているケースが多いです。
「Plan(計画)」は上司や、先輩が立てることがほとんどだからです。
仕事を実行したあとに「何が悪かったのか?」という部分は、「計画」と「実行」の2つを結ばないと問題点が見えてきません。
ミスが多い新人は、上司がどんな計画や期待をして仕事を依頼しているのかわからないまま進めてしまうので、いつまでも改善されることがないのです。
パソコンなどデジタルスキルがない
パソコンというか、デジタルスキルがないとできることはかなり限られるでしょう。
パソコンを含めたITツールやAIは、もはやビジネスパーソンとして必須ツールとも言えます。
会社で使うだけではなく、安いものでいいので自分用にPCを購入することをおすすめします。
PC買うかなー
持ってないと慣れるのに時間かかるよ
パソコンは触ってればある程度慣れますが、エクセルやパワーポイントなどのソフトは勉強しないと使いこなせるようになりません。
Microsoftが公式に行なっている「MOS」などの資格を取るのもありだと思います。
僕は長く人事という事務職をしていますが、続けられたのはエクセルなど含めたデジタルスキルを上げたからです。
特にエクセルは表計算ソフトで、データの分析や集計など幅広く使える仕事のベースとなるソフトです。
最初は慣れないかもしれませんが少しずつ覚えていけば、かくじに仕事の幅は広げられるはずです。
勤怠が悪い
勤怠が悪いのは正直論外と言えます。
ビジネススキル以前に、社会人としての意識の低さが問題です。
仮に仕事はそつなくこなせたとしても、勤怠が悪ければ台無しになります。
遅刻しちゃうの気をつけよう
生活から見直したほうがいいよ
ちなみに勤怠が悪い人で、仕事ができる人を僕は知りません。
長く人事をやっていますが、勤怠が悪い人はそもそも仕事ができない人が多い傾向があります。
全てのケースが当てはまるというわけでは無いかもしれませんが、これまで数十年たくさんの仕事をしてきて、いろんな会社や人を見てきて振り返って考えてみると、「だいたい仕事が出来ない人は勤怠がとにかく悪いよね」という話でした。
引用:note|仕事が出来ない人は勤怠が悪い
勤怠には仕事に対する全てが現れているようなものです。
- 仕事に対する責任感
- 仕事へのやる気
- 日頃の体調管理
勤怠が悪くて信頼を失う原因は、責任感がなさそうということ。
出勤時間は会社との約束です。
約束を言い訳をして破る人を信頼する人はいないでしょう。
仕事ができるようになるためには、まずは勤怠を改善するところから始める必要があります。
期限を守ることができない
新人が仕事が出来ないと思われるのは、期限を守ることができない時です。
期限を守れないのは勤怠が悪いのと同様で、周りからの信頼を失ってしまう原因になります。
期限を守れないのにはいくつかの原因があるのですが主には以下の3つです。
- 期限を守る気がない
- 仕事ができなくて期限に間に合わない
- 期限を意識していない
僕が人事として見てきた、期限を守れない人のパターンです。
僕は個人的に期限は「絶対」だと思っているので、守らないことはありえないと思っています。
しかし期限を守らない人はそもそも、そこまで重要視していないことが多かったです。
期限を軽く見てしまっていると、いつのまにか周りからの信頼を失って仕事ができない人扱いされることに。
期限についての認識が甘いなら、そこを改めるところから始める必要があります。
タスク管理ができない
期限を守れないことにつながるのですが、タスク管理ができていないと仕事がすべてうまくまわりません。
タスクとは与えられた課題という意味ですが、すべて優先順位が同じわけではありません。
全部を1度に進めることはできないので、どれか優先順位をつけてから進める必要があります。
- 優先度と緊急度を分ける
- 期間を可視化する
- 関係者とタスクを共有する
タスクを管理するだけでもいろいろやることがあるのですが、仕事ができない人は目の前のことだけに囚われてしまいがちです。
ある仕事をしていたら、別の仕事を忘れてしまっていたといったことも起こりやすくなります。
タスク管理を上手に行うには記事でもお伝えしてきた、タスクばらしを行うのが有効的。
タスクを細かく分解することで、どれからやればいいのかが、わかるようになるからです。
フィードバックをきちんと聞かない
フィードバックを聞く素直さがないと、成長をする機会が減ります。
自分の問題や課題は、自分では気付けないことが多いからです。
キャリアコンサルタントの世界でも、キャリアの課題について相談を受ける時は「他者を通して自分を知る」ということを大事にしています。
自分のことを客観的に見れる人は少ないです
人の話を聞いておこう
特に上司からのフィードバックは、新人を育てるために行っているので無視すると評価も下がります。
また、次からは同じことはフィードバックをしてもらえない可能性もでてきます。
職場のフィードバックにおいて大事なことは、フィードバックを素直に聞いて改善に努めるだけではありません。
フィードバックの内容をもとに、上司などフィードバックをしてくれた人と対話をしてお互いの認識をあわせることが重要になります。
「はい、わかりました」と聞くだけでは、本当の意図を汲み取れていない可能性もあるからです。
わからないが言えない
シンプルにわからないことを、質問ができないと仕事が詰みます。
なぜなら新人は新しい職場という環境において、わからないことだらけだからです。
確かに全然知らないことばかり
質問もビジネススキルの1つだよ
わからないことをそのままにしてしまうと、雪だるま式に積み重なってしまうので挽回することが難しくなります。
初歩的過ぎてわからないということが怖いと思うことは、4つの不安というものの1つ「無能だと思われる不安」です。
エドモンドソン教授は、心理的安全性が低いことで引き起こる4つの不安と、その不安をもととする行動の特徴にも言及しています。4つの不安とは、「無知だと思われる不安」、「無能だと思われる不安」、「邪魔をしていると思われる不安」、「ネガティブだと思われる不安」です。
引用:マイナビ|心理的安全性をわかりやすく解説!組織に与える効果や高める方法とは
仕事ができない人は、仕事ができないと思われることが怖くて質問ができず、本当に仕事ができない人になってしまうのです。
そういった状況にならないためにも、まずはわからないことをそのままにせず質問をすることが重要です。
ただブラック企業のように職場環境が悪くて、質問ができない場合は環境の問題もあるので転職を検討することも選択肢としてはありです。
仕事ができずに辛い新人がやるべきこと3選【見切られる前に】
あなたが今仕事ができなくて辛いと感じているのであれば、以下の3つのことに意識を向けてみましょう。
これは僕自身も仕事ができなくて悩んでいた時に実践をしたことです。
就職や転職をした目的を考えることが重要です。
- ミスマッチが起きていないか考える
- キャリアビジョンを考える
- 人間関係に意識を向ける
ミスマッチが起きていないか考える
仕事や会社のミスマッチは一定の確率で起こるものです。
どうしても仕事ができないと感じる時は、ミスマッチが起きていないかということを疑ってもよいかもしれません。
エン・ジャパン社の調べでは、企業規模が大きくなるほど離職率が低いことがわかっています。
逆に小さな規模の企業の場合は、離職率が高くミスマッチが起こりやすいといえるのです。
結構失敗するものなんだ
入社しないとわからないことが多いからね
ミスマッチは企業側も個人側も防ぐことは難しいです。
どれだけ、事前に調べたり、面接の回数を増やしても、実際に仕事をしたら違ったと感じる可能性はあります。
しかし、就職や転職をしたばかりの頃は、自分が苦労して選んだ会社だからという思い入れのようなものがあります。
もちろんしばらく耐えつつ、頑張ってみるというのもありですが見極めるドライさも必要です。
- 仕事が合わない
- 人間関係が合わない
- 会社の文化が合わない
ミスマッチの要素は1つではないので、上記のような項目が複数該当する場合はミスマッチが起きています。
ランスタッド社が提供している、ミスマッチのチェックリストがあるので参考にしてもよいでしょう。
仕事ができるようになるには自然体に近いありのままを出せることが重要。
転職する場合は、自分が「ありのまま」で働けるような職場で働くことをおすすめします。
キャリアビジョンを考える
仕事ができないと悩んでいる時は、自分が就職や転職をした目的を考えてみましょう。
目の前の仕事が「今」できなくても、長期的な目標を考えることで前向きになることができます。
気をつけてほしいのは、長期的な目標、例えば5年や10年単位の目標を持っていない場合です。
僕はまだ考えていないかも
ぼんやりとでもいいから考えていこう
目標がないと、辛いことが起きた時耐えることができなくなるので辞めグセがついてしまうことも。
自分がどうなりたいかという「キャリアビジョン」を持つことができれば、その目標に向かうことができます。
キャリアビジョンとは、個人が生き方や仕事、価値観などの幅広い視点から、将来このようになりたいと思い描く「キャリアの理想像」を意味します。人生を中長期的に考えたときの理想像とも言い換えられるでしょう。
引用:パソナ|キャリアビジョン
キャリアビジョンがないのは、たるんだゴムのような状態です。
どこに向かうべきかわからずさまよっているような感じです。
一方でキャリアビジョンがあれば、ゴムが引っ張られたような状態になるので目標に向かう力が生まれます。
これをクリエイティブテンションといいます。
クリエイティブテンションが働けば、今仕事ができなくても目指したい目標のために行動することができます。
目の前の仕事だけに意識を向けるのではなく、少し先の自分をイメージすることをおすすめします。
人間関係に意識を向ける
仕事ができないのは、人間関係に問題がある場合もあります。
新人として入社した会社は、面接した人以外は全員知らない人ばかり。
孤独な状態からスタートして、仕事に慣れていく必要があります。
最初はきついよね
話しかけにくい
関係性がない状態で仕事をすることは難しく、仕事の難易度はさらに上がってしまいます。
僕がおすすめするのは、新人として入社したら最初の1年くらいは人間関係に注力することです。
目の前の仕事に追われて、テンパってしまうかもしれませんができるだけ頑張って関係作りをしましょう。
ランチや飲み会などコミュニケーションの機会は積極的に参加したり、交流の機会を増やします。
ポイントは仕事以外のところでつながること。
仕事中は関係性がないと、なかなか声をかけることができないからです。
恥ずかしがらずにいきましょう
そもそも新人に興味を持つ人は、そこまで多くありません。
自分から動かない限り、人間関係が深まることは少ないのです。
社内でつながりができれば声をかけやすくなりますし、わからないことも相談することができるようになります。
新人時代に僕も仕事ができなかった経験がある
最後は僕が新人だった頃、仕事が出来なかった経験談をお伝えします。
僕も人のことは言えないほど、新人時代は仕事ができませんでした。
- キャリアチェンジして仕事がまったくできなかった
- ブラック企業のハードワークについていけなかった
キャリアチェンジして仕事がまったくできなかった
僕はグラフィックデザイナーという職種から、営業職にキャリアチェンジをした経験があります。
クリエイティブな職種から、営業職へのキャリアチェンジは今思うとリスクが高く無謀だったと感じます。
大きく変えたんだねー
当時は何も考えていなかったかも
営業職の仕事はデザイナーの仕事とは全く違います。
過去の経験はほとんど使えないので、本当にゼロからスタートするしかありませんでした。
当然周りには知り合いもいないし、頼れる人もいません。
試用期間でクビになるのではないかと、心配していたのを覚えています。
営業職は数字が1番重要です。
なかなか結果が出ずに、数字という成果物がない状態で数ヶ月過ごしていた僕は毎日不安でした。
周りは辞める人もチラホラ
いつまで新人として結果が出ないことを許してもらえるのかということばかり気にしていたのです。
上司はパワハラ気質で相談はできないし、同僚は同じように結果が出なくて悩んでいて声をかけるような雰囲気ではありませんでした。
僕はクビになりたくないという一心で、できることをやるようにしました。
プレッシャーもありましたが、結果を出すために残業して業務量を増やしたことで、なんとか結果を出すことができたのです。
結果が出てからは新人扱いされることがなくなり、仲間として認められたような気がしました。
ブラック企業のハードワークについていけなかった
僕はブラック企業に転職してしまった時も、新人として仕事ができませんでした。
その会社は超がつくほどのブラック企業で、業務量が異常だったのです。
毎日会社を出るのは22:00を過ぎた頃で、体力的にもかなり厳しい環境でした。
かなりきつそう…
労基署がきたこともあるよ
新人だった僕は、新しい仕事も覚えなければいけません。
それに加えてものすごい量の仕事を依頼されるので、自分の仕事が終わるはずがないのです。
仕事が終わっていない状態で帰ると、翌日パワハラ上司に怒鳴られるので怖くて残業するしかありませんでした。
本当にきつかった
このブラック企業では、いつまで新人扱いされるのかという心配よりも、自分のメンタルがいつまでもつのか、ということの方が心配でした。
今振り返ると、当時仕事が出来なかったのは自分のせいではなく、業務量の多いブラック企業のせいだったと確信できます。
僕のようにひどい環境で働いていることで、仕事が出来ないと自信を失っている人は結構います。
慣れるまで頑張ってもいいですが、メンタルにダメージを受けてからでは遅いので早めに見切りをつけることも考えておきましょう。
新人についてよくある質問をベテラン人事が解説
新人で仕事ができないのは当たり前!辛い時期を上手にやり過ごそう
最後まで読んでくれてありがとうございました。
この記事をまとめます
- 新人で仕事ができないのは当たり前なのでメンタルを守りつつやり過ごそう
- 人間関係に意識を向けない限り仕事はしやすくならないので結果より先に関係をつくろう
- 慣れるまでは仕方ないが、その間も業務量を増やしたり積極的に行動していこう
大丈夫だよ!と甘い言葉をかけてあげたいところなんですが、新人の期間はちょっとだけ頑張りましょう。
新人は仕事ができないのは仕方がないと、周りも思ってくれているボーナス期間ではあるのでその期間を利用しつつ努力するのです。
社内で「頑張れる人」という評判を得られれば、信頼を得られるし結果的に業務量が増えて慣れてきます。
最初は頑張ることも必要です
とはいえ、自分のメンタルにダメージを受けてしまっていたり限界を感じている場合は、無理をすると本当に壊れてしまいます。
記事でもお伝えしたように、ブラック企業や人間関係といった環境要因で仕事ができなくなっている可能性もあります。
もし何をやってもうまくいかないなと感じている場合は、少し立ち止まって考えてみることがよいでしょう。
キャリアコーチングや転職エージェントに相談することで客観的なアドバイスをもらえます。
自分だけで考えずに周りを頼るということを覚えていくと、生きやすくなるのでおすすめです。
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